2020年のマリン関連ニュース一覧

マリンジャーナリスト会議がピックアップした2020年の主なマリン関連ニュースを掲載します。

10大ニュースおよび詳細および講評はこちらから


【1月】

漁業者の減収補填の基金がピンチ 記録的不漁で支出急増、枯渇も

 不漁などによる減収を補填するため国と漁業者の拠出で運営している基金が、枯渇の危機に陥っている。秋サケやサンマ、イカなどの記録的な漁獲減少の影響で支出が急増し、2015年度末時点で635億円あった国の拠出分の基金残高は、18年度末に312億円まで急減した。国は支出抑制で枯渇回避を模索するが、補償切り下げにつながると漁業者の反発が強く、打開策が見いだせていない状況だ。
 基金は「漁業者が安心して操業するための大きな安全網」(業界団体幹部)になっている。基金枯渇の危機は、不漁が深刻化し漁獲制限も進む中で新たな不安の種となる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/afce62d7a5f991a33b560b4e54f0dd5f13ab1755


昨年のスルメイカ 3年連続1万トン割れ

 漁業情報サービスセンターが集計した北海道沿岸の2019年スルメイカ水揚量は、主要市場合計で前年比20%減の6890トンとなった。釧路・根室管内からオホーツク海側で伸びたものの、3年連続で1万トン割れと依然低調な水揚げ。キロ平均単価は薄漁を映し軒並み高値に振れている。

https://suisan.jp/article-11518.html


ガラパゴス諸島で火山噴火、生態学上の重要地域に溶岩流出

 南米エクアドル領ガラパゴス諸島の無人島で火山が噴火し、生態学上重要な環境に溶岩が流出している。エクアドル当局が明らかにした。ガラパゴス国立公園局は、フェルナンディナ島のラクンブレ火山で1月12日夜、噴火が始まったと発表した。同島はガラパゴス諸島の中で最も新しく形成された島の一つ。標高1467メートルのラクンブレ火山から「溶岩が沿岸部に流れ下っている」という。イグアナやペンギン、ガラパゴスコバネウ、ヘビ、固有種のネズミなど、多様な動物が生息するフェルナンディナ島は、生態学上「非常に重要」な価値を有していると、同局は説明している。エクアドル地球物理学研究所によると、噴火の前にはマグニチュード4.7の地震が検知され、余震も29回発生したという。ラクンブレ火山は2018年6月にも噴火している。

https://www.afpbb.com/articles/-/3263467


マリン・ツーリズム山田が「JTB交流創造賞」最優秀賞を受賞
 
 JTBが毎年各地における観光振興に対する斬新な取り組みや、実際に体験した交流創造の事例を募集・表彰し、今年で第15回を迎える「JTB交流創造賞」において、岩手県山田町の「マリン・ツーリズム山田」の取り組みが評価され、「組織・団体部門」の最優秀賞を受賞した。
 1月16日、東京都新宿区の京王プラザホテルにて授賞式が行なわれ、マリン・ツーリズム山田から漁師の中村敏彦さん、やまだワンダフル体験ビューローの服部真理さん、そして山田町観光協会事務局長・沼崎の3名が代表として出席した。

https://www.yamada-kankou.jp/information/information-2956/


国交省、クルーズ観光のモデルルート、「マリンチック街道」募集開始

 国土交通省海事局は、プレジャーボートの魅力拡大、沿岸地域観光の推進を図るため、クルーズ観光のモデルルート「マリンチック街道」の募集を1月17日から開始し、3月に認定式を行う。海事局は海や船の楽しさを知ってもらう「C to Seaプロジェクト」を推進している。 

https://www.jmd.co.jp/article.php?no=253558


ポート・オブ・ザ・イヤーに釜石港選定

 日本港湾協会は 1月20日、全国の港湾の中から話題づくりや物流で地域の活性化に最も貢献した港に贈られる「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」に釜石市の釜石港を選定した。
 受賞理由は(1)東日本大震災の津波で被災した湾口防波堤が復旧し、岩手県初のガントリークレーンの供用が始まるなど港湾機能が向上(2)釜石花巻道路の全線開通や三陸沿岸道の整備を背景にコンテナ物流が急成長(3)ラグビーワールドカップを物流面で支援-など。釜石港は震災後に国際定期航路を開設してコンテナ取扱量が急増した。10年に20フィートコンテナ換算で114個だった取扱量が、19年には9292個となった。 野田武則市長は「震災の逆境をばねに努力を重ねた結果だ。釜石の元気は港から。受賞を一層の飛躍の機会としたい」との談話を出した。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202001/20200121_32002.html


ジェットスキーW杯優勝 山本汰司さんが広島市長に報告


 昨年12月にタイ・パタヤで開催された「ジェットスキーワールドカップ2019」で初優勝を果たした水上オートバイ選手の山本汰司さんが広島市役所を訪れ、松井一実市長に優勝を報告した。
 山本さんは岡山県津山市出身。平成26年から水上オートバイチーム「BUN FREESTYLE」に所属し、水上で回転するなどのアクロバティックな動きをするフリースタイルの腕を磨いてきた。同大会では7カ国10人が参加。水上バイクに乗りながら空中2回転するなどの大技を華麗に決めて、悲願だった世界一の座を獲得した。

https://www.sankei.com/west/news/200122/wst2001220030-n1.html


動き出す国内大型洋上風力発電 原発1基分の大型プロジェクトも

 国内の大型洋上風力発電プロジェクトが動き始めている。洋上風力はこれまで全国合計で6万キロワット程度だったが、東京電力ホールディングス(HD)による千葉県の銚子沖や、コスモエネルギーHDの子会社であるコスモエコパワー(東京)の北海道石狩湾沖など、出力規模20万~100万キロワットの大型計画が相次いで表明された。再生可能エネルギー比率引き上げへの貢献に加え、15兆円の経済波及効果も予測され、関連産業を含めた成長が期待される。

https://www.sankei.com/economy/news/200124/ecn2001240039-n1.html


地域再生大賞・ブロック賞に「さがクリークネット」

 佐賀独特の風土の中で築かれたインフラであり、豊かな文化を培ってきた水路網「クリーク」。2015年に発足した任意団体「さがクリークネット」は、地域の誇れる土木遺産としてその活用と保全活動を通し、まちづくりに取り組んでいる。
 コンセプトは「暮らす」「使う」「維持する」。現在では失われてしまった船着き場を再建してカヤックや和船の乗船体験を催したり、マルシェ(市場)や上映会を開いたり。学生や会社員、公務員ら約30人が楽しみながら活動している。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/480951


丸善納谷商店、ヨウ素制御の乾燥品をオーストラリアへ初出荷

 北海道函館市の昆布製品製造卸の丸善納谷商店は 1月23日、オーストラリア(シドニー)に向けて道産乾燥昆布30キロを初出荷した。道立工業技術センター(函館市)と共同開発した新技術を用い、同国が2010年に定めた厳しい規制(乾燥重量1キロ当たり千ミリグラム以上のヨウ素を含有する海藻類の輸入禁止)をクリアしたもの。今後定期的に輸出する予定で、現地商社を通しレストランなど業務筋中心に流通する。

https://suisan.jp/article-11586.html


ヤンマーとNauti-Craft社が技術移管基本契約を締結

 ヤンマーとNauti-Craft社の協業は、2016年に10メートルのマリンサスペンションを装備したコンセプトボートを製造することから開始した。2018年3月にヤンマーは横浜で開催されたジャパンインターナショナルボートショーにて同コンセプトボートを展示し、来場者からの前向きな評価を得てその市場性を確認。継続的な市場性評価を両社で実施した結果、マリンサスペンション技術とヤンマーの様々な先進技術を活用して量産化を目指すために、ヤンマーはNauti-Craft社と契約を締結したことを1月31日に公表した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000034384.html


蜃気楼予報を始める気象予報士、主婦の佐藤トモ子さんに注目 

 気象予報士の資格を持つ主婦が蜃気楼の魅力を発信。北見工大と共同で今月下旬、オホーツク海沿岸での蜃気楼予報を始める。予報サイトの管理運営を担当する「知床蜃気楼・幻氷研究会」の代表。「時間とともに移り変わる一期一会の素晴らしさがあることを伝えたい」
 盛岡市出身。小学校の自由研究で雲の観察記録を提出し、子どものころから「天気好き」だった。就職氷河期世代で道教育大函館校に在学中に「気象予報士の資格があれば就活でアピールできる」と勉強を開始。在学中に取得できなかったが、札幌の会社で働きながら挑戦し、2000年に6回目の受験で合格した。
 オホーツク海沿岸では春先、離岸した流氷が伸び上がって氷の壁のように見える蜃気楼「幻氷(げんぴょう)」が発生する。10年に夫の転勤でオホーツク管内斜里町に引っ越し、13年に同研究会を結成して3年間、仲間とほぼ毎朝、観察を続けた。同海沿岸は、幻氷を含めて蜃気楼が年平均で50日超発生する「蜃気楼の宝庫」と確認できた。
 成果は国内外の研究機関に認められ、同大が16年に研究に着手。17年に自身の蜃気楼の写真2枚が世界気象機関(WMO)の学術資料に採用された。同年に胆振管内むかわ町に引っ越した後も、斜里に出向いて同大の研究に協力する。予報を通じ「蜃気楼が北海道の誇りになり、観光資源につながれば」と話す。43歳。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/380953


海難救助要請システムを開発する学生起業家の千葉佳祐さんに注目

 漁業者が海中転落などの事故に遭った際、即座に救助を要請できるシステム「yobimori(ヨビモリ)」の開発に取り組む九州大大学院1年の学生起業家。紋別市生まれ。根室管内羅臼町の漁師だった祖父は40年余り前、漁船の沈没で帰らぬ人となり、祖母が女手一つで母を育てた。「おじいちゃんのように海で亡くなる人を減らしたい」と、昨年8月、九大起業部の仲間らとヨビモリの開発主体となる会社「nanoFreaks(ナノフリークス)」を設立した。
 ヨビモリは服などに身に着け、海で事故に遭った際に簡単な操作を行うことで、漁師仲間らに即座に救助要請を発信するシステム。地図アプリなどで居場所も特定でき、漁業者同士で助け合えるようにする。お守りのように身に着け、いざという時に救助を呼べるようにとの願いを込めて名付けた。開発段階から何度も浜に通い、漁業者らの声を聞きながら試作を繰り返した。「先日も仲間が海に転落した」「早く作って」。漁業者の声に期待の大きさを感じる。今年春の一部サービス開始を目指し、現在は製品を改良中。開発資金は自ら東京の投資家らに事業を売り込んで集めた。
 事業に集中するため昨年4月から休学中。「将来的に全国の漁師がヨビモリを持つようにしたい」。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/385146?rct=s_hito


2019-2020 日本-パラオ親善ヨットレース、参加全艇が完走

パラオ共和国の独立25周年を記念して開催された「日本-パラオ親善ヨットレース」は、参加7艇のヨットと、伴走艇となった練習帆船〈みらいへ〉が、2019年12月29日に神奈川県の横浜港からスタート。途中、低気圧の接近などもあったが、全艇が1,726マイルを走破。優勝は神奈川県からエントリーした〈テティス4〉(ベネトウ・ファースト40.7)で、所要時間は10日と16時間強となった。なお、このレースでは、両国の子どもたちがセーリングを通した交流を行ったほか、海洋マイクロプラスチックの調査も行われるなど、ヨットレースに付随するさまざまな取り組みが実施された。

 
【2月】

クルーズ船3500人を新型肺炎で検疫 横浜、乗客が感染

 厚生労働省は2月3日、横浜・大黒ふ頭沖に同日夜に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で、乗客乗員約3500人を対象とした大規模な検疫を実施した。香港の男性(80)が下船後の香港で新型コロナウイルスに感染したと確認されたことを踏まえた措置。船は横浜港に着岸せず、医師や看護師を含む検疫官が数十人態勢で乗船し、健康状態の確認を進めている。
 厚労省によると、クルーズ船は1日に寄港した那覇でいったん検疫を終えた。その後に感染が確認されたため、那覇での検疫を取り消し、改めて横浜で実施する異例の対応を取った。政府関係者によると船内では7人が体調不良を訴えている。
 検疫では健康チェックをした上で、発熱などの症状があればウイルス検査を行う。検査結果が判明し、全員の検疫が終了するのは4日午後以降の見込みで、それまで全員が船内で待機する。陽性の場合は感染症指定医療機関に入院となる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55204820T00C20A2CC1000/


新たな地名に「海の森」

 東京都江東区は2月4日、大田区との間で帰属を長年争った東京湾の人工島「中央防波堤」のうち、訴訟を経て江東区側と確定した東京五輪・パラリンピックのボート会場や周辺エリアの地名案を「海の森」に決めたと発表した。
 エリアにあるボートやカヌーの会場「海の森水上競技場」や、馬術会場となる「海の森クロスカントリーコース」にちなんだ。今後、区議会の議決を経て正式決定する。
 中央防波堤は都が1973年にごみ処分場として埋め立てを始め、面積は約500ヘクタール。
 江東区は昨年12月に地名案を公募。519件の応募では「海の森」が最多の34件、「五輪」「未来」が各7件で続いた。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/484687


ヤマハ発動機が「SR320FB」「SR330」 のイメージを一新。
V6型船外機への新色設定とともにボート4モデルへ搭載


 ヤマハ発動機は、V6型4.2L 4ストローク船外機ラインアップ(225馬力~300馬力の計10機種)にホワイトカラー仕様を追加設定した。「S-QUALO」「YFR-27EX」「SR320FB」「SR330」の4モデルのボートについて、搭載船外機を全てホワイトカラー仕様に変更し、2020年2月と3月に発売した。
 このうちジョイスティックによる操船を可能とする「ヘルムマスター」を装備したオープンタイプの大型スポーツボート「SR330」では、ホワイトカラー船外機を搭載するほか、船体のグラフィック、およびソファー類の仕様を変更し、イメージを一新した。また、「SR320FB」においてもキャビン内ソファーの仕様を変更し、よりスタイリッシュなデザインと快適性を提供する。

https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2020/0205/sr320fb-sr330.html


水辺の復興伝え6年 「みらい館」が2月29日閉館、護岸工事進む 石巻・中瀬

 東日本大震災で被災した石巻市の旧北上川周辺の復旧・復興、かわまちづくり事業などの情報を発信してきた同市中瀬の「水辺の復興・みらい館」が、周辺で進む旧内海橋撤去などの護岸工事に伴い、2月29日に閉館する。プレハブ平屋(約80平方メートル)のみらい館は2014年7月、「旧北上川かわまちづくり情報館」の名称で開館し、15年3月に現在の名称に変更した。街づくりまんぼうが国交省北上川下流河川事務所から委託を受け、運営している。
 16年3月末に展示をリニューアルした館内では、震災前後の旧北上川周辺の写真や、震災復興の歩みを時系列で示したパネルが並んでいるほか、1960年前後の旧北上川周辺で撮影した写真などをスライドショーで紹介。堤防整備の現況と完成イメージ図を比較した動画もある。
 河川事務所の担当者は「約6年にわたり、旧北上川の水辺整備を紹介することができた。常設展示はなくなるが、今後は別の形での紹介を検討していきたい」と話している。

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1000/20200214_13.html


日本の水辺の大展望を体感「ミズベリングフォーラム2020220」開催

 ミズベリングプロジェクト事務局は2月20日、ミズベリング史上過去最大規模のフォーラム「ミズベリングフォーラム2020220」を竹芝ニューピアホール(東京都港区)にて開催する。「ミズベリング」とは、2014年に発足した水辺の新しい活用の可能性を創造していくプロジェクトのこと。水辺に興味を持つ市民や企業・行政がひとつになって活動を展開している。これまで、水辺を活用したイベントや水辺について考えるワークショップ、シンポジウム、イベントなどを開催し、さまざまな切り口から水辺の持つ可能性について取り組んできた。今回開催するフォーラムは、河川空間活用に取り組む人々のモチベーションを高め、多様な連携力で公共空間の新たな可能性と創造力を社会に示す場として実施する。
 フォーラムは、事務局が水辺祝言で巻き起こっているトレンドを立体的にレポートする「トレンドレポート」から始まる。2020に向けて盛り上がりを見せている日本の水辺に起きているユニークな傾向を報告する。

https://news.mynavi.jp/article/20200214-974103/


太平洋横断を達成した全盲セーラー、岩本光弘さんが植村直己冒険賞を受賞!

 2月12日、2019年の「植村直己冒険賞」の選考結果が発表され、全盲というハンディキャップを乗り越え、2019年に太平洋横断公開を成し遂げた岩本光弘さんが受賞することとなった。この賞は、冒険家・植村直己さんの精神を受け継ぎ、未知の世界を切り開く創造的な行動を表彰するもので、1996年からスタートし今回が24回目となる。岩本さんの受賞は、セーターとして米子昭男さん、斉藤実さんに続いて3人目となる。全盲セーラーとしては世界初の快挙が、より多くの人たちに対して、これからも感動と希望を与えてくれるに違いない。


「ジャパンインターナショナルボートショー2020」開催中止

 3月5日から8日、パシフィコ横浜で開催予定だった「ジャパンインターナショナルボートショー2020」の開催中止が発表された。
 以下、ホームページより抜粋。「一般社団法人日本マリン事業協会は、新型コロナウィルスの感染が拡大する中で、来場者および出展関係者の健康や安全面を第一に考えました結果、3月5日から4日間パシフィコ横浜および横浜ベイサイドマリーナで開催を予定しております「ジャパンインターナショナルボートショー2020」の中止を決定致しました。
 当協会と致しましては5万人を超える多数の来場者の方々に安心して楽しんでいただくイベントを目指して準備を進めて参りましたが、感染のリスクを排除しきれない恐れがあるため誠に苦渋の選択ではありますが開催を中止することと致しました。皆様のご理解をいただきます様、何卒宜しくお願い致します」。

https://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2020/


海が蓄える熱、過去最大 地球温暖化が影響―気象庁

 気象庁は2月20日、世界の海が蓄える熱エネルギー量の変化の分析をまとめた。蓄熱量は増加が続き、1955年をゼロとして計算すると、2019年は過去最大となる43×10の22乗ジュールを記録。地球温暖化の影響が海にも及んでいることを改めて示した。
 この結果、海面から水深2000メートルまでの平均水温は、55年から19年の間に約0.15度上昇した。海水温の上昇は、台風の勢力を強めたり、膨張による水位上昇を引き起こしたりする可能性がある。
 00年から10年ごろの気温上昇が鈍かった時期にも、海の熱量は増え続けており、同庁は「温暖化の監視に海の熱の把握は不可欠」と指摘した。
 分析に当たり、観測データが少ない00年代以前の深海部の熱量を精密に推定する手法を新たに導入。海全体の状況が分かりやすくなり、温暖化の将来予測の精度向上にもつながるという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022001051&g=soc


海洋発射核 7~10年内配備

 国防総省高官は2月21日、トランプ政権が2018年2月公表の「核態勢の見直し」(NPR)で打ち出していた新たな海洋発射核巡航ミサイル(SLCM)の開発について、2022会計年度(21年10月~22年9月)予算に費用を盛り込む考えを表明し、配備までに「7~10年を要する」との見通しを示しました。SLCMは日本に寄港する米攻撃型原潜に搭載可能。日本への新たな核持ち込みの危険が高まります。
 トランプ政権のNPRは、核軍縮を進めるとしたオバマ前政権の方針を転換し、低爆発力の核弾頭や新型核SLCMの開発によって、核戦力の強化・近代化を進める方針を示していました。
 国防総省は2月4日、低爆発力の新たな小型核弾頭W76―2を潜水艦に実戦配備したことを公表したばかり。この日の同高官の表明は、NPRで打ち出したもう一つの重点であるSLCMの実現にトランプ政権が踏み出すことを示したものです。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-02-23/2020022301_02_1.html


ニュージャパンマリン九州が自動着桟システム「ぴたっとプロジェクト」の実証実験を公開

 大分県のニュージャパンマリン九州では、準天頂衛星「みちびき」による高精度測位データを利用し、船外機とバウスラスターを制御して、ボートを自動的に桟橋へ横着けするシステム「ぴたっとプロジェクト」の実証実験を公開した。実験に用いられたのは、同社が建造する船外機仕様のカタマラン(双胴船)、NSC265。桟橋の近くまでは船長が操船するが、桟橋に近づいたところでシステムを作動させると、事前に記憶させた位置まで自動的に接近・着桟する。同社では、本システムをさらにブラッシュアップさせ、2021年度には、同システムを搭載したニューモデルを発売する予定とのこと。
 

海からイノシシ襲撃、50代の男性釣り客が返り討ちに 長崎

 2月24日午後、長崎市小江町の岩場で釣りをしていた50代男性が、海から上がってきたイノシシに襲われた。男性は取っ組み合いの末にイノシシを押さえ込み、顔を海につけて窒息死させた。男性は左脚などにけがをして救急搬送されたが、命に別条はないという。
 長崎県警稲佐署によると、午後4時35分ごろ「男性がイノシシと格闘して押さえ込んでいる」と通行人から110番があり、駆け付けた署員がイノシシを組み伏せる男性を発見。倒したと説明したという。
 イノシシが海を泳ぐ姿は、各地で時折目撃されている。イノシシに人が襲われる事案が相次ぐ中、被害者が“返り討ち”にしたことに、稲佐署員は「私たちも驚いた」と話していた。

https://www.sankei.com/west/news/200224/wst2002240013-n1.html


【3月】

日本無線、船舶の接近を知らせる「海の安全安心アプリ」をリリース

 JRC日本無線は、船舶の接近や地震・津波による危険を通知する海の安全安心アプリ「JM-Watcher II」を開発し、3月5日よりダウンロード提供を開始する。
 近年、海上保安庁の取り組みにより海難事故は減少しているが、船舶事故が依然として多く、その7割がプレジャーボート、漁船などの小型船舶だ。特に普段操船していないプレジャーボートユーザは、急な周囲状況変化に対応できず事故に遭遇することがある。

https://response.jp/article/2020/03/04/332315.html


東京湾人工島、大田区側の地名「令和島」 全国初か

 東京都大田区は3月5日、東京湾の人工島「中央防波堤埋立地」の同区側の地名案を「令和島(れいわじま)」にしたと発表した。「令和」がつく地名は全国初とみられる。地名案は区民から公募した。寄せられた532件のうち令和島は20件と最多で「改元の年に帰属が決まった区域にふさわしい」(同区)ことから選定した。
 5月以降の区議会を経て正式に決まる。区内には平和島や昭和島という地名もあり、同区は「一体感がある」としている。
 人工島はゴミ処分場として埋め立てられた都有地。帰属を巡って同区と江東区が争い、2019年11月に大田区に約2割、江東区に約8割の帰属が決まった。東京五輪のボート・カヌー競技会場などがある江東区側の地名案は「海の森」となっている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56438100V00C20A3L83000/


日本ボート・オブ・ザ・イヤー2019
グランプリは「AZIMUT Grande 25 METRI」に決定


 3月5日に日本ボート・オブ・ザ・イヤー2019の最終選考がおこなわれ、グランプリにイタリアの最高級サロンクルーザー「AZIMUT Grande25 METRI」が選ばれた。
 日本ボート・オブ・ザ・イヤー2019は、2019年に国内において発表/発売されたすべてのボートの中から、その年を代表する1艇を選ぶもの。まず、2020年2月6日に部門賞が発表された。
 日本ボート・オブ・ザ・イヤー2019の部門賞は、小型艇部門でクリスクラフトジャパンの「Chris Craft Carina21」、中型艇部門で株式会社オカザキヨットの「GREENLINE33 NEO COUPE」、大型艇部門でアジムットヨットジャパンの「AZIMUT Grande25 METRI」、PWC部門でBRPジャパン株式会社の「BRP FISH PRO155」、ベストバリュー部門で株式会社オカザキヨットの「PARKER790 Explorer」、ベストファン部門でクリスクラフトジャパンの「Chris Craft Carina21」、ベストフィッシング部門でスズキマリンの「SUZUKI S17」が選ばれた。
 この各部門賞を獲得した6艇のなかから、選考委員26名により最終選考がおこなわれ、日本ボート・オブ・ザ・イヤーのグランプリに、株式会社安田造船所が日本総代理店を務めるアジムットの「Grande25 METRI」が選ばれた。
 AZIMUT Grande25 METRIは、最新のシステムやカーボンを随所に使用して実現した軽快な操縦性能と、メガヨットの質感を80f艇にもたらしたことが高く評価された。

 
セーリングの吉田、吉岡組「全力で準備」〜東京五輪延期

 セーリングの女子470級で東京五輪代表に決まっている吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)は延期を受け、所属先を通じて連名でコメントを発表した。「私たちの目指すところは変わらない。さらに練習に励む期間とポジティブに捉え、引き続き全力で準備を続けていく」と意気込みを示した。
 2018年世界選手権を制し、19年は2位。金メダル候補として迎える1年後の大舞台について「世界がこの危機を乗り越え、東京五輪に世界中のアスリートがベストな状態で臨めることを心から願っている」と記した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032501306&g=spo


セーリング会場の移動問題 東京五輪延期

 11億円が水の泡!? 東京五輪が1年程度延期された余波で、セーリング界に高波が押し寄せている。五輪会場の江の島ヨットハーバーを使用していた個人の約700艇は、五輪用に約11億円をかけて移動していた直後の延期決定だった。レース海面でシラスを取る漁業権の問題も再燃しかねず、開催季節が変われば、レースにとって風や波も変わる。関係者は頭を抱えている。
 日本のセーリング界に、いきなり嵐が渦巻いた。艇の移動を担当する神奈川県セーリング課の担当者は「どうすればいいのか。白紙状態だ。頭が痛い」。江の島がある湘南港の利用者に、16年から5回も説明会を開き解決してきた移動問題が宙に浮いた。
 近くは神奈川・葉山、逗子、遠くは千葉の稲毛まで、艇の移動先だけで10カ所以上になる。19年8月に抽選で移動先を割り振り、今年1月から移動を始めた。すでに620艇ほどが移動を終えた。かかる費用は、運搬費、艇置料、補償金など約11億円。すでに組織委員会から東京都を経て支払われている。
 1年程度の五輪延期で、艇を移動先に置いたままだと、所有者は江の島で艇に乗れない。経費もかかる。1度、江の島に戻せば、また21年の五輪前に移動を余儀なくされ、経費は簡単に考えれば倍増だ。進んでも戻っても、大きな課題が待ち受ける。

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/sailing/news/202003260000772.html


スズキ、米にマリン製品のテスト拠点

 スズキは3月27日、船外機などを手掛ける米国子会社がフロリダ州にマリン製品のテスト拠点を新設すると発表した。総投資額は約17億円で、2020年度中の稼働をめざす。スズキでマリン製品の海外技術開発拠点は初めて。顧客の多い米国東部に開発拠点を置くことで、開発の効率を高める。
 テスト拠点は「スズキマリンテクニカルセンターUSA」。米子会社スズキモーターオブアメリカ(カリフォルニア州)がパナマシティ市に開設する。敷地は約7万3700平方メートル。
 スズキのマリン事業で米国は最大市場。その中でも顧客の多い東部地域に開発拠点を設けることで、気候や水質など顧客に近い環境で開発でき、製品の競争力向上につながるとみている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57344230X20C20A3L61000/


シュノーケルマスクを人工呼吸器に改造、患者増加で緊急対応

 呼吸困難に苦しむ新型コロナウイルス感染症患者の増加に病院が直面する中、症状の悪化を食い止めようと、創造性豊かな医療従事者らがスポーツ用品店のシュノーケルマスクに注目している。
 このアイデアに最初に着手したのは、欧州で最も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による被害を受けたイタリアだ。他国の病院もこれに注目し、機能性向上のため別の医療機器を付け加えるなど工夫を凝らしている。ベルギーの首都ブリュッセル郊外にあるエラスム病院(Erasme Hospital)もその一つだ。同院の呼吸理学療法士、フレデリック・ボニエ(Frederic Bonnier)氏は「重度の呼吸器障害のある患者に使用される予定だ。患者の気管に挿管し、人工呼吸器を装着するのを避けることが目的だ」と説明した。
 ボニエ氏は、顔全面を覆うマスクの上部にフィットするようカスタムメイドした呼吸弁の設計を指揮。この部分にシュノーケルが装着され、人工呼吸器「BiPAP」につないで空気を送り込む仕組みだ。
 新型コロナウイルス感染者は最悪の場合、集中治療室で人工呼吸器を装着しなければならない。しかし患者の急増に伴い、人工呼吸器は世界中で深刻な在庫不足となっている。
 ボニエ氏は、30日からシュノーケルマスク50個を患者に試す予定だと述べている。

https://www.afpbb.com/articles/-/3276049


スケソウダラ漁の「はずし娘」を描き続ける
画家の穂井田日出麿さんに注目


 日本海に面した後志管内古平町の漁港で、厳冬期に刺し網にかかったスケソウダラを網から外す女性たち、通称「はずし娘(こ)」。僧侶の家に出身の穂井田日出麿さんは彼女たちを描き続けて45年になる。ある一枚では、頬かむりし、着ぶくれした女性が挑むような目つきを投げかけている。「寒さに耐えてたくましく働く人々の姿を表現したい。何回描き続けても描き足りない」 江丹別村(現旭川市)で4歳まで過ごし、後志管内倶知安町へ。子どものころから絵を描くのが好きで、洋画家の酒井嘉也氏や小川原脩氏(ともに故人)に師事し、倶知安高3年で全道展に初入選した。
 小学校教員となり、最初の赴任地が古平町だった。当時の古平はスケソウダラ漁の最盛期。「寒風にさらされながら黙々と魚を網からはずす女性たちのたくましさに圧倒された」
 だが、30代前半までは、はずし娘にテーマを絞っていなかった。1974年、絵の仲間が古平にスケッチ旅行に訪れたのをきっかけに「北海道に住む自分こそ海で働く人たちをしっかり見つめなくては」とライフワークに。98年、古平小校長で教職を退いた後は子どもから高齢者まで幅広い年代に絵を教えた。
 77年の旧ソ連200カイリ漁業専管水域設定後、スケソウダラ漁が衰退。浜にかつての活気はない。「絵を見た人が懐かしんでくれるのがうれしい」と話す。最近、吹雪の描き方が少し変わった。「以前は雪を冷たくつらいものと見ていた。いまは雪という自然に生かされる人間の姿も表現したい」。古平町在住。82歳。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/404672


【4月】

ヤンマー、マリン事業拡大に向け新会社を設立

 ヤンマーホールディングスは4月1日、オランダのヤンマーマリンインターナショナル(YMI)傘下として、マリン事業の新会社「ヤンマーマリンインターナショナルアジア(YMIアジア)」を大分県国東市(旧ヤンマー造船本社)に設立した。
 新会社は、日本を含むアジア地域における舟艇・海洋機器の開発・生産を担当。将来的にはマリン用小型エンジンおよび推進機器の開発・生産・販売・サービスまで事業エリアを拡大することで、グローバルなマリン事業の拡大を目指す。
さらにヤンマーグループが保有するマリーナやフラッグシップモデル「X-シリーズ エクスプレスクルーザー」などマリン関連のリソースを組み合わせるとともに、将来的にはシェアリングサービスのプラットフォームなどのソリューションも融合させ、ユーザーとのタッチポイント拡大により、心豊かなマリンライフを多くの顧客に提供する。
 なお、国内のプレジャーボートや漁船および搭載機器の販売・サービスは、従来通りヤンマー舶用システムが引き続き担当する。

https://response.jp/article/2020/04/03/333265.html


イルカの「ハニー」死ぬ 銚子の犬吠埼マリンパーク

 2018年1月に閉館した銚子市の水族館「犬吠埼マリンパーク」に取り残されていた雌のバンドウイルカ「ハニー」が3月29日に死んだ。現在の運営会社が3日、発表した。敷地内では、フンボルトペンギンが今も40羽以上が飼われており、飼育員が世話を続けている。
 運営会社によると、死因は閉塞(へいそく)性腸炎で、敷地内に埋めたという。ハニーは2005年に水族館にやって来て、イルカショーで子どもたちの人気者になっていた。
 水族館は1954年に市営の銚子市水族館としてオープン。その後、民間に売却され、現在の施設が建設された。2011年の東京電力福島第1原発事故の影響などで来場者数が落ち込んだことに加え、耐震工事なども必要となり閉館に追い込まれた。

https://animals-peace.net/zoo/honey-passed-away.html


コロナ禍、マスク姿の海開き 沖縄・波の上ビーチ

 那覇市の波の上ビーチが4月5日、海開きした。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、セレモニーの規模を縮小。晴天に恵まれたものの子どもたちの姿はまばらで、関係者だけでの静かな開催となった。ナハ・シー・パラダイス共同企業体の白石武博代表理事は、主催者あいさつで「コロナウイルス感染の防止に協力いただきながら、市民の憩いの場として海を楽しんでもらいたい」と呼び掛けた。家族とマスク姿で訪れた廣井碧音(あおと)さん(12)は、海水に触れながら「ちょっと温かい感じがする」と控えめに水遊びを満喫。「今度来たときは思いっきり泳ぎたい」と笑顔をみせた。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/556385


陸上養殖プラットフォーム企業、さかなファーム設立 元レノボ社長の留目氏ら

 4月1日、生産者と消費者を魚でつなぐ陸上養殖プラットフォームカンパニーとしてさかなファームが設立。陸上養殖産業の拡大へ貢献することを目的としたもので、「陸上養殖は水産資源保護・漁獲高制限と生産量拡大の両立を実現しうる生産方式であり、国内水産業の直面する課題の解決に貢献できる」としている。
 同社によると、漁業権が必要となる海面での養殖とは異なり、陸上養殖では免許が必要ではないことから、異業種からの参入を含めた新規参入へのハードルが相対的に低くなるという。
 そこで、新規参入を検討している事業者・自治体に対し、同社が持つ陸上養殖での生産ノウハウやブランディング・マーケティングノウハウを提供。新規参入者の早期事業化・収益化を支援しする。さらには、陸上養殖ECの開設や大企サービスとの連携、大学や研究機関と地域の生産者の橋渡しなどを予定。「ブランドプロデュース事業」「生産支援事業」「販売支援事業」により、国内の陸上養殖産業の拡大を目指す。

https://japan.cnet.com/article/35151859/


きらめく水辺の街並みを、画用紙に描き出すように。
「おとなのスケッチ塗り絵 世界の美しい水の都」発売


 インプレスグループでデザイン分野のメディア事業を手がけるエムディエヌコーポレーションは、『おとなのスケッチ塗り絵 世界の美しい水の都』を発売した。イラストを趣味にしたいけれど、0から描くことが苦手な「おとなの」ための塗り絵シリーズ、第9弾。今回のテーマは世界の「水の都」だ。世界遺産として有名なヴェネチアやモン・サン=ミシェルから、ダムヌンドサワクの水上マーケットなどオリエンタルな風景まで、世界中の美しい水辺を塗り絵として楽しめる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003241.000005875.html


海を身近に感じよう、日本財団らが8つのWeb企画を開催

 日本財団「海と日本プロジェクト」は、新型コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされている子どもたちに向けた「stay home with the sea」プロジェクトを企画。「目指せ!第2のさかなクン“小さかなクン”コンクール」など、8企画をオンライン上で実施する。
 「海と日本プロジェクト」とは、「海の問題」を自分ごととしてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げるためのプロジェクト。次世代を担う子どもたちを中心に、多くの人の海への好奇心を喚起するため、日本財団が推進し、関係省庁や自治体、各種団体、企業、大学など産学官民の協働による海に関する多様なイベントに取り組む。
 「海と日本プロジェクト」は、子どもが自宅待機をする中で特に重要なのは「子どもの好奇心や探求心を絶やさない」「父母による家庭での学習サポート」「子どもにも家事を手伝ってもらう」の3つと考え、この3つが自宅にいながら親子でオンラインで実行できる「stay home with the sea」を用意。今は行きたくても行けない「海」を身近に感じてもらえるように、自宅にいながら楽しく学べる、スペシャル企画となっている。

https://resemom.jp/article/2020/04/28/56041.html


遊漁券アプリで川を救え、福井
ベンチャー企業、漁協の収益向上


 早朝の川を訪れた釣り客がまず取り出したのは釣りざおでも餌でもなくスマートフォン―。川への入場券である「遊漁券」をスマホで購入できるアプリが注目を集めている。福井県坂井市のベンチャー企業フィッシュパスの西村成弘社長が、荒れていく川を救うには漁協の収益力を向上させるしかないと開発に乗り出した。これまで約30の漁協が導入し、利用者も増え続けている。
 遊漁券は全国各地の漁協が販売し、従来は現地でしか入手できなかった。アプリ「フィッシュパス」を使えば、川や釣り場を検索し、遊漁券の種類を選んで購入できる。店舗が開く前の早朝から釣りを始められる利点もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/299bf8e3e1b504b1fc2da732c6c36c3442a95744


【5月】

第2回ワールドビーチゲームズが2023年開催に変更 東京五輪の延期を受け

 国内オリンピック委員会連合は5月1日、2021年に開催予定だった"第2回ワールドビーチゲームズ"を2023年に延期すると発表した。ANOCは理由について、新型コロナウイルス感染症の影響でTokyo2020(東京五輪)が2021年に延期となったことを挙げている。
 ワールドビーチゲームズは2019年に第1回大会がカタールで行われ、第2回大会が2021年に開催される予定となっていた。ANOCは2020年1月より開催地の立候補を受け付けていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により東京オリンピックが2021年に延期となったこと受け、第2回ワールドビーチゲームズの開催を2023年とする判断を下した。ANOCのロビン・ミッチェル会長代行は、「来年には東京2020大会、その半年後には北京2022大会が予定されている。そのためワールドビーチゲームズを開催することは、国内オリンピック委員会(NOC)にプレッシャーを与えることとなる。選手やNOCに十分な準備期間を設けるために延期を決断した」とコメントした。
 なお、2023年に延期された第2回ワールドビーチゲームズの開催地は現在未定。ANOCは現在、開催地の立候補見直しを進めており、来年に再び立候補を受け付ける予定としている。

https://bit.ly/363RyYy



「ほやほや学会」会長の田山圭子さんが生産者らを支援
「オンラインほや祭り」 講座やライブ、飲み会も


 東日本大震災で大きな被害を受けた海の幸ホヤ。普及を目指すネットワーク「ほやほや学会」の会長として全国の飲食店に働きかけ、約150店舗が2月、魅力を伝えるフェアを開いた田川さん。
 新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店の休業や時短営業が続き、夏にかけて旬を迎えるホヤを楽しむ機会が減り、生産者も加工業者も卸先が激減した。そんな苦境を「ホヤファン」が一緒になって乗り越えようと、家でホヤを楽しみながら生産者らの支援につなげるオンラインイベント「勝手にオンラインほや祭り」を催した。
 イベントは、東日本大震災後から、ホヤの認知度向上と消費拡大を目指してきた一般社団法人ほやほや学会などでつくる「#ほやラブキャンペーン事務局」が主催。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用して行う。「家(うち)」でホヤを食べながら、ホヤのおいしさを堪能し、より知識を深める。
 セミナー形式の「教えて漁師さん!」(午前11時)で始まり、「ほやのいろんなさばき方とマニアックな楽しみ方講座」(正午)、「フレンチシェフのほや缶アレンジ教室」(午後1時半)などが続く。さらに「魚谷屋店長のほや料理教室」(午後3時)、「勝手に加工品を一緒に楽しみ紹介する会」(午後4時半)、ほやアイドル萌江さんの「ほやライブ」(午後6時)があり、メインの「ほや飲み会」(午後7時半)に突入する仕組みだ。
 田山さんは「例年であれば仙台市で『ほや祭り』が開かれる時期だが、今年はかなわない。家で一緒にホヤを楽しみながらコロナ危機を乗り越えたい」と話す。

https://www.sannichi.co.jp/article/2020/02/28/80261526


人口140人の飛島で、ただ一人の中学生が卒業を迎える映画「島にて」が配信スタート

 山形県の飛島を舞台にしたドキュメンタリー映画『島にて』。 5月8日に、オンライン上の映画配信プラットフォーム「仮設の映画館」より全国に向けて公開された。『島にて』(監督・大宮浩一)は、日本海に浮かぶ人口140人の島・飛島を舞台にしたドキュメンタリー作品。
 人が人として社会を営み、生きていくために本当に必要なものとは何か。島で唯一の中学生が卒業し、小中学校が休校するという変化を迎える飛島を舞台に、映画は、飛島らしさが現れた暮らしの瞬間や、継承と再生の兆し、ある時代の終わりと始まりを映し出した。

https://ritokei.com/article/news/17409


「藤沢メダカ」身近に ビオトープ造成、200匹放流へ

 藤沢市内在来の地域純系種「藤沢メダカ」の保護、繁殖を見える形で示す「藤沢メダカ池と水辺の植物」が、藤沢市役所分庁舎(同市朝日町)の広場に造られた。2年前から池造成に向け「100円募金」を展開してきた「藤沢メダカの学校をつくる会」が近く、市立中学校で飼育された200匹を放流。市民が憩うビオトープ(野生動植物の生息地)として藤沢の自然環境再現を目指す。 藤沢メダカの池は、約5平方メートルの敷地に全長5メートルのヒョウタン形の池が流れ、周囲を植物が囲む。1月に業務を開始した分庁舎の建て替え機会を捉え、20年以上にわたり藤沢メダカの保護、繁殖に取り組んできた同会が市に造成を働き掛けて実現した。

https://www.kanaloco.jp/news/life/entry-348633.html


「ホットウォータースポーツマガジン」フリーマガジンへの移行と、Webマガジン強化

 ホットウォータースポーツマガジンは次号より、書店での販売を終了し、フリーマガジンとして、全国の水上バイク販売店、マリーナなどで無料配布する。同時に電子書籍での展開や Webマガジン の強化にも注力し、皆さまにとって価値ある媒体として、今後とも情報発信に努める。

https://hwsm.jp/news/2509/


中高生がオンラインプレゼン~マリンチャレンジプログラム2019全国大会~

 「マリンチャレンジプログラム2019全国大会~海と日本PROJECT~」が、4月19日に東京で行われた。マリンチャレンジプログラムは、「海と日本プロジェクト」の一環として、日本財団とJASTOとリバネスが2017年から毎年実施。海洋分野での課題を見つけ、人と海との未来を創り出す仲間づくりのため、海・水産分野・水環境に関わるあらゆる研究をする中高生を応援するもので、研究資金助成や研究アドバイザーによるサポートが行われている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/43fdb19ed6b127b017a6fc44b452133918d571a9


ヤンマーがトヨタ自動車と共同で舶用燃料電池システムの開発をスタート

 ヤンマーホールディングス及びヤンマーパワーテクノロジーは、トヨタ自動車と覚書を締結し、トヨタ自動車製MIRAI用燃料電池ユニットと高圧水素タンクを使用した船舶用燃料電池システムの開発を開始した。国際海事機関において今世紀中の温室効果ガス(GHG)排出ゼロを目指す「GHG削減戦略」が採択されるなど、船舶業界では、世界的な環境規制強化が進んでいる中、化石燃料に捉われないパワートレインの開発を目指す。2020年度内を目標に、MIRAI用燃料電池ユニット等のマリナイズによる搭載性の向上及びより長い航続時間の実現を目的として自社製ボートによる実証試験を開始し、実用化と将来の多用な用途への適用に向けて開発を進めていく。
 

トヨタマリンが自動着桟システム「トヨタ・ドッキング・アシスト」を発表

 トヨタマリンでは、同ブランド艇にオプション機構として搭載してきたTVAS(トヨタ・バーチャル・アンカー・システム)を発展させ、自動着桟を可能としたシステム、TDS(トヨタ・ドッキング・サポート)を発表した。TVASは主機とバウスラスターの推力を制御することにより、定点保持や横移動を実現するシステム。TDSは、TVASのシステムとGNSS(全球測位衛星システム)による位置情報を組み合わせることで、事前に登録した係留場所への自動着桟ができるほか、ジョイスティックよりも安定したタッチスクリーンによるサイドスラスト(横移動)モードの利用が可能となっている。

 
ヤマハ発動機が船外機「F/FL425A」を新発売。
425馬力4ストロークモデルを国内市場に導入へ


 ヤマハ発動機は、当社のラインアップの中で最大馬力となる、425馬力の4ストローク船外機「F/FL425A」の国内販売を8月に開始した。 「F/FL425A」は、2018年の夏に米国において先行発売し、北米市場から高い評価を得ている大型4ストローク船外機である。パワーユニットにはV型8気筒、排気量5,559cm3、最高出力425馬力のエンジンを採用、高負荷運転に対応する耐久性を高めながら、「ダイレクトフューエルインジェクション」や「内蔵型電動ステアリングシステム」を4ストローク船外機として初めて採用し、最高レベルのトルクとパワーを発揮する。さらに当社が培ってきた船外機制御技術「ヘルムマスター」や「CL7」との組み合わせにより、高い利便性を有している。なお、「F/FL425A」は、20018年に米国舟艇工業会(NMMA: National Marine Manufacturers Association)のイノベーションアワードを受賞している。

https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2020/0528/f425a.html


【6月】

鯖やグループ、ドコモと業務提携 ICT活用で新たな養殖モデル確立へ

 鯖やグループは、NTTドコモとICTを活用した新たなサバ養殖モデル確立を目的に、5月28日に業務提携契約を締結した。提携を通じて、市場拡大が見込めるサバ養殖のICT化を推進し、“勘や経験”に頼らない新たなサバ養殖モデルの確立と、新たなサバ養殖モデルの全国展開による養殖業への新規事業者参入促進を目指す。

https://news.nissyoku.co.jp/news/tokunaga20200605014022431


実話を描いた極限のヨット映画「アドリフト 41日間の漂流」が公開

 シャイリーン・ウッドリー主演で実際に起きた海難記を映画化した『アドリフト 41日間の漂流』。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、公開が延期されていた本作が、この度6月12日(金)に公開されることが決定した。
 女優として出演するほか、製作総指揮にも名を連ねているシャイリーン。「タミーを演じられて本当によかった」とインタビューで答えるほど役への思い入れが強く、撮影に先立ち、航海術を完璧にするためにトレーニングを実施した。泳ぐのが得意だというシャイリーンは「水中の訓練はたくさんしたが、セーリング経験は皆無だったので、撮影が始まる前にひと月ほどハワイで、いろいろなタイプのボートでセーリングのしかたを習った。フィジーに行ったときも同様に1ヶ月間、セーリングを訓練した」とふり返る。
 『アドリフト 41日間の漂流』は6月12日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。


セーリング界からも支援の輪が広がる防護具やマスク製造に各社が動き出す

 新型コロナウイルス感染症による医療機関での個人用保護具不足や、一般の方のマスク不足の現状を受けて、国内のセーリング関連企業も、防護服やマスク製造を開始した。UKセールメーカーの国内ロフト、ウルマーセイルズジャパンは、スピネーカー用のセールクロスを用いたPPEの供給を行っている。またウエットスーツブランドのFine Equipmentは、人気の「コンペティションシリーズ」と同じ素材を使用した「FFQマスク」を製造、販売中である。


フロリダにある私設警察に守られた「世界一高価な水辺の空き地」が販売中

 歌手のフリオ・イグレシアスがマイアミの空き地を3180万ドルで売りに出している。広さ1.8エーカーの水辺に面したこの土地は、マイアミの「ビリオネア・バンカー」として知られている小さなプライベート・アイランド、インディアン・クリーク・ビレッジにある。エンリケ・イグレシアス(Enrique Iglesias)の父で、70年代から80年代にかけて絶大な人気を誇った歌手のフリオ・イグレシアス(Julio Iglesias)が、マイアミの空き地を3180万ドル(約34億1800円)で売りに出している。マイアミのビスケーン湾、インディアン・クリークという小さなプライベート・アイランドにある、広さ1.8エーカー(約7300平方メートル)の水辺に面した土地である。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f96ff4148b6c90d3360b7fc4c55e8b52801b698?page=1


日本財団/2025年に無人運航船実用化、5事業体へ34億円支援

 日本財団は6月12日、無人運航船の実証実験を行う5つのコンソーシアムに対し、2021年度に総額34億円の支援を行うと発表した。
 支援の対象となったのは、三菱造船など2社、丸紅など4社、日本海洋科学など22社、商船三井など8社、ITbookホールディングスなど5社による各コンソーシアムで、日本財団が「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」として2019年10~11月にかけて公募した6事業体の中から選定された。
 今後、各コンソーシアムは日本財団の支援を受けて2021年度末まで実証実験を行い、2025年までに無人運航船の実用化を目指す。無人運航船の実現によって、高齢化による船員不足やヒューマンエラーによる海難事故などの課題解決を図るほか、2040年に既存船舶の50%が無人運航船に置き換わることによる年間1兆円の国内経済効果の創出を目指す。

https://www.lnews.jp/2020/06/m0612405.html


水泳の授業中止で水辺の安全 オンラインで学ぶ 新型コロナ影響

 新型コロナウイルスの影響で、各地の学校で水泳の授業が中止となり安全教育が十分に行われない中、オンラインで親子向けの水辺の安全教室が開かれました。安全教室を開いたのは、8年前、川の事故で当時5歳の息子を亡くしたのをきっかけに子どもの事故防止の活動に取り組む吉川優子さんです。
 オンラインで行われた教室には14組の親子が参加し、吉川さんは「水辺で元気に遊ぶためには安全や予防を理解することが大事です。きょうはしっかり学んでください」と呼びかけました。
講師は日本ライフセービング協会のメンバーでもある都内の学校の教員が務め、動画を見せながらライフジャケットの正しい着方や溺れたときの対処方法などを学びました。
 川や海などの行楽地では人出が戻りつつあり、水の事故も相次いでいますが、ことしは各地の学校で水泳の授業が中止となり、安全教育が十分に行われていないと懸念されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200614/k10012470081000.html


2021年の釣りフェスティバル中止

 日本釣用品工業会は、2021年1月22~24日に横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開催を予定していた「釣りフェスティバル2021 in Yokohama」の中止を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大で、政府から屋内のイベントの人数制限基準として収容定員の50%以下にする目安が示されたうえ、様々な感染拡大防止対策が必要となり、日釣工では「出展社、来場者および関係者の皆様の安全と安心を最優先に考慮した結果、開催の中止を決断した」としている。
 今年の釣りフェスティバルは1月17~19日に同所で開催。今年から名称を変え、従来の釣り具の新製品を展示することに加え、釣りにまつわる「食」と「アウトドア」を切り口とした新しい試みも行われた。入場者数は、3日間合計で4万4293人と前年を上回り、日釣工も「さまざまな人たちにアピールできた」と手応えを感じていた。しかし、フェスティバルの開催直後から全国に新型コロナウイルスの感染が拡大したことによって、「西日本釣り博2020」(北九州市)や「ザ・キープキャスト2020」(名古屋市)など、多くの関連イベントが中止されていた。

https://hochi.news/articles/20200624-OHT1T50314.html


高校の同級生だった30代男性3人が日本一周を達成

 高校の同級生だった30代男性3人、小島隆之介さん、楢崎公治さん、水城康介さんが、脱サラして27フィートのトライマランセーリングクルーザー〈オモイノママ〉(コルセアF27スポーツクルーザー)を入手し、日本一周航海を実施。2019年8月に福岡県の福岡市ヨットハーバーから出航した3人は、本州、北海道、九州をめぐり、2020年2月に同ヨットハーバーへ帰港。その後、2020年6~7月には、コロナ禍でいったん見合わせた南西諸島航海も実施した。航海中から、その様子を収めた動画をyoutubeに投稿しており、若手セーラーによるユニークな活動に注目が集まった。


オーストラリアから日本へ、豪在住日本人女性が34フィート艇でシングルハンド航海
 
〈ナウシカ〉(バンクーバー34)でシングルハンドの航海に出航。同年6月に鹿児島県で日本に入国して以降、10カ月間、日本各地へのクルージングを行い、地元セーラーらと交流。2020年4月に小笠原諸島・父島に寄港・出国し、6月に無事、オーストラリアへ帰着した。尾崎さんによれば、「海との一体感、連帯感は一人のときじゃないと味わえない感覚」とのこと。

 
函館のマリンクラフト研究会・中村さんらが空海兼用の「クラフトマリンロケット」を製作

 「空を飛んだり、海の上を走れたりできるロケットがあったら、きっとワクワクするだろう」―。子どもでも作れる紙製ロケットの普及に取り組む「マリンクラフト研究会」が、海上走行も可能な“空海兼用”の「クラフトマリンロケット」の製作を進めている。同会会長の中村均さん(65)=函館市在住=は「道南から世界に発信できるものを作り、子どもたちに夢と感動を与えたい」と活動に意欲を燃やす。
 同研究会は、2018年11月に「北海道モデルロケット研究会」として発足。メンバーは函館や北斗、七飯などの愛好家20人。子どもたちが自らの手でロケットを作って打ち上げる「知育製作」を掲げている。これまでに函館や七飯、空知管内雨竜町、韓国など国内外の養護施設や保育園などで打ち上げた実績を持つ。
 昨年10月には、韓国・東明大の研究機関「海洋ロボット教育技術研究所」(釜山市)と技術人材交流に関する協定を締結。教材用海洋ロボットと紙製ロケットを融合した社会教育活動を目指している。

https://mamatalk.hokkaido-np.co.jp/special/pickup/28674/


【7月】

星のや、ヒルトンも…コロナ禍で沖縄に新ホテル続々

 星野リゾートの「星のや沖縄」(読谷村)や森トラストの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」(本部町)、かりゆしの「LCH.RESORT on The Beach」(名護市)など、7月から新たなホテルが相次いで開業する。新型コロナウイルスの影響で外国客が見込めない中、ブランド力や知名度を生かして沖縄県内・国内の誘客を狙う。一方、専門家は「新型コロナで需給バランスが崩れている」と指摘。「影響が長引けば、競争環境が激化し、価格を下げるホテルも出る」との懸念もある。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/593416


Kazi YACHT AWARD 2011-2020/大賞・部門賞発表!

 「Kazi」誌上で「Kazi YACHT AWARD 2011-2020」を開催した。2011年1月号から2020年8月号に紹介された全167艇のセールボートをノミネート艇とし、大賞および各部門賞を選出したもので、選者は、同誌ボートレビューの執筆陣であるセールボート評論家6人と、僭越ながら6人の舵社編集部員、合計12人が務めた。 選出はモデルごとに行ったため、サンオデッセイ(ジャノー)、ハンゼ、デュフォー、バヴァリア、オセアニス(ベネトウ)、ラグーンといった多くのモデルを輩出する人気シリーズラインは票を割る結果となった。1カ月におよぶ厳正な選出から得られた結果を、KAZIオンライン上で10/11にあらためて発表した。

https://www.kazi-online.com/articles/yacht_award


C・ロナウドの10歳息子、違法な水上バイクで爆走 警察が調査へ

 現在ユヴェントスに所属しているクリスティアーノ・ロナウド。その長男は同じ名前であるためクリスティアーノ・ジュニア、あるいはクリスティアニーニョと呼ばれている。現在クリスティアニーニョは10歳であるが、先日叔母に当たるエルマ・アヴェイロのInstagramで10歳のクリスティアニーニョが水上バイクで大爆走する映像がアップされた。『Record』によれば、この行為はポルトガルの法律で禁止されているもので、水上バイクを運転するにはライセンスが必要であるそう。もし法的資格を持っていない者が船舶を運転した場合、個人なら300~3000ユーロ、企業であれば600~1万2000ユーロの罰金が課せられるとのこと。

https://news.livedoor.com/article/detail/18567840/


海水浴場、5府県で「ゼロ」 感染防止「開設せず」4割に

 海上保安庁は7月17日、茨城、千葉、神奈川、大阪、徳島の5府県で海水浴場を1カ所もオープンしない方向だと明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止が理由。海のある全国39県、計1156カ所の海水浴場を調査。開設しないとしたのは検討中も含め、約4割の469カ所に上った。海保は、開設されていない海水浴場では、監視員がいないなど安全面のリスクがあるため、注意を呼び掛けている。
 海保によると、調査は7月16日現在で集計した。5府県のうち、千葉県が最も多く68カ所。次いで神奈川27、茨城18、徳島6、大阪4となっている。広島県は23カ所全てが、開設するとしている。6月にも同様の調査をしており、対象は全国で1176カ所としていたが、20カ所は正規の海水浴場ではなかったと判明した。6月の調査では、329カ所が開設しないと回答していた。

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200717/ece2007171828005-n1.htm


「くにみ海浜公園」に総合マリンスポーツ施設オープン!

 国東市国見町の「くにみ海浜公園」にマリンスポーツの新拠点となる施設が7月23日「海の日」にオープンした。
この施設ではウインドサーフィンやSUP(サップ)、シーカヤック等さまざまなアクティビティを楽しむことが出来る。初心者の方には体験スクールなどもあるので安心である。オープンに際しては神事が執り行われ、三河国東市長を始めとする関係者の方々が参列した。市長のあいさつでは「昔、こどもたちは皆、われは海の子でした。自然の中で遊び、学ぶことのできる、海に親しむ環境づくりができたことは非常に喜ばしいことです」と挨拶。この日は地元のこどもたちが無料で様々なアクティビティを体験して、うれしそうな笑顔を見せた。

https://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kyouikukage/kunimimarine.html


「夜光雲」相次ぎ撮影 名寄で明大など研究チームや市立天文台 地球温暖化、影響か

 地球上で最も高い高度で発生し、光って見える雲「夜光雲(やこううん)」を、なよろ市立天文台「きたすばる」などが相次いで撮影している。明治大学の鈴木秀彦准教授(大気物理学)らの研究チームは6月中旬、同天文台など道内各地に設置したカメラで、日本で5年ぶり2度目となる夜光雲の撮影に3日連続で成功した。続いて同天文台の職員2人も、7月18日に幌加内町の朱鞠内湖などで夜光雲を撮影。中緯度帯の北海道で連続して観測されるのは珍しく、地球温暖化との関連も指摘される。

https://www.47news.jp/localnews/5071844.html



フォイルフェスタ2020開催

 国内に導入されているフォイリングモスと、ウインドフォイル(iQFOIL)による、日本版フォイリングウイークの「フォイルフェスタ」が初めて開催された。モスクラスは10艇、ウインドクラスは11艇がエントリー。強風のため7月4日のレースは中止に。5日も強風とうねりが残り、モスクラスはノーレースになり、ウインドクラスのみ3レース実施された。
 フォイリングモスは国内の競技人口が近年増加している。一方、iQFOILは2024年パリ五輪セーリング競技の種目に採用され、国内の競技人口は少しずつ増えつつある。


ヴェラシス・プレミアムボートショーで、日本初のオンラインボートショーを併催

 日本マリンインポーター協議会では、例年春に開催されていたジャパン インターナショナル ボートショーが中止となったこともあり、同会に所属するプレジャーボート輸入元の取り扱い艇を中心としたフローティングボートショーを開催。同時期には、インターネット上で出展各艇の詳細が見られたり、商談予約ができたりといった機能を盛り込んだ、日本初となるボートショーも実施した。


カツオ一本釣り漁後世に 御前崎の元漁師ら漁法や慣習語り合い、冊子化へ

 かつてカツオ一本釣り漁に従事した御前崎市の70~80代の元漁師らが7月22日、同市御前崎の駒形神社で会合を開き、伝統的に行われてきた漁法や慣習などを語り合った。会合の内容は今後、冊子に記録する。
 関係者によると、御前崎では昭和30年代に一本釣り漁が全盛期を迎え、近海、遠洋それぞれ20~25隻が出港していた。その後漁獲量の減少に伴って漁船も減り、現在は近海、遠洋合わせて数隻程度という。貴重な記憶を残そうと、有志が会合を企画した。
 話題はカツオの生態や「なぶら」と呼ばれる魚群の見つけ方、船員の役割分担など多岐にわたった。漁に関する風習もさまざまで、安全を祈願して船霊様(ふなだまさま)という神体を船内に納め、帰りを待つ漁師の妻らが駒形神社におこもりしたという。参加者最年長の大沢六平さん(85)は「昔はとにかく縁起を担ぎ、神様を崇敬した。一番大きな魚を神社に奉納して出漁していた」と振り返った。 会合を企画した同神社氏子総代会長の小野田一磨さん(73)は「文献に書いてあることと皆さんが話す内容は違った。地元の人たちに知ってもらいたい」と語った。

https://www.at-s.com/news/article/local/west/789873.html


【8月】

ヤマハ発動機、次世代操船システム「HARMO」の実証運航を開始---リムドライブ

 ヤマハ発動機は、電動推進ユニットとステアリングシステムなどを統合した新しい操船システム「HARMO (ハルモ)」の実証運航を8月7日から北海道小樽市の小樽運河クルーズにて開始。環境意識の高まっている欧州を中心とした市場を想定し、次世代操船システムの開発を進めてきた。2016年にオランダ・アムステルダムで開催された世界最大級のマリン部品見本市「METS(メッツ)」で、2020年1月には、欧州で最大のボートショーとなるドイツ・デュッセルドルフで開催の「boot 2020」でも次世代操船システムを参考出展し、多くの注目を集めた。 今回、実証運航を行うHARMOは、モーター駆動にリムドライブ方式を採用した。リムドライブとは、モーターの駆動力をスクリューの軸に伝えるのではなく、スクリューの羽の先端をつないだリムを回転させる仕組み。

https://response.jp/article/2020/08/03/337180.html


羅臼沖に新種の深海魚 「モユククサウオ」と命名 昨年から3例目発見

 根室管内羅臼町沖の生態調査を行っているふくしま海洋科学館(福島県)と京都大、米海洋大気局の共同研究グループは、深海魚の新種を発見したとする論文を、日本魚類学会英文誌のオンライン版に公表した。羅臼沖での深海魚の新種確認は、昨年以降で3例目となり、「モユククサウオ」と命名した。
 新種はクサウオ科フウライクサウオ属で体は赤色。水深800~1200メートルで2019年4月から20年6月にかけ、刺し網で混獲された7個体を調べた結果、体長25センチ前後と同属の他種より大きく、DNAの配列も異なることから新種と結論づけた。クサウオ科に特徴的とされる腹びれが変形した吸盤が、同属には跡しかないという。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/447388?rct=n_science


海で溺れた娘を助けようとした父親が溺れ死亡 鳥取 岩美町

 鳥取県岩美町の海岸で、海水浴をしていた親子2人が海に流され溺れているのが見つかり、40代の父親が搬送先の病院で死亡した。8月9日午前11時すぎ、岩美町浦富の海岸で「親子が海に流されて溺れている」という通報が警察と消防に入り、親子はほかの海水浴客によって救助されたが、父親の西脇良幸さん(48)の意識がなく、搬送先の鳥取市内の病院で死亡した。一緒に救助された12歳の長女は町内の病院に搬送され、意識があると報告されている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200809/k10012559841000.html


サーフィン 五十嵐カノアが準優勝 アメリカの無観客競技会

 東京オリンピックの代表内定を確実にしているサーフィンの五十嵐カノア選手が、新型コロナウイルスの影響で大会の中止が続く中、アメリカで8月9日、無観客で開催された競技会に出場した。
 サーフィンは、世界最高峰のツアー大会「チャンピオンシップツアー」が今シーズンすべて中止となるなど、新型コロナウイルスの影響を受けていて、ツアーを運営する世界プロサーフィン連盟では、ファンにインターネットなどを通じてトップ選手の技を見てもらおうと今回、無観客で競技会を開催した。
 アメリカ カリフォルニア州にある人工波のプールで行われた競技会には、五十嵐選手のほか、伝説的なプロサーファーでアメリカのケリー・スレ-ター選手や、昨シーズン女子の年間ランキング1位に輝いたアメリカのカリッサ・ムーア選手など、世界のトップ選手が顔をそろえた。
 競技会は男女混合の2人1組のペアで合計得点を競う形式で行われ、五十嵐選手は、空中で技を繰り出す「エアリアル」を成功させたり、波のチューブをくぐり抜ける鮮やかなライディングを見せたりして、得点を稼いで準優勝となった。
 五十嵐選手は「いいパフォーマンスを発揮するために欠かせない緊張感を久しぶりに味わうことができた」と、充実した表情で話した。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200810/k10012560961000.html


商船三井 重油流出 モーリシャス環境保護団体「回復に数十年」

 インド洋の島国、モーリシャスの沖合で商船三井が運航する貨物船が座礁して大量の油が流れ出た事故について、現地の環境保護団体がインタビューに応じ「自然が元のように回復するには数十年かかる可能性がある」と強い懸念を示した。
 7月26日、商船三井が運航する貨物船がモーリシャスの沖合で座礁し、およそ1000トンの重油が流出したと見られている。
 インタビューに応じた環境保護団体「モーリシャス野生生物基金」の保全責任者、ビカシュ・タタヤ氏によりますと事故は絶滅の危機にひんしていた鳥や希少な植物などの保全に35年以上取り組んできた自然保護区からおよそ2キロの場所で起こり、重油の影響でさまざまな魚やかにが死んでいるということだ。
 また、国際的に重要な湿地の保全を定めたラムサール条約に登録された場所でもマングローブなどに被害が出ているほか、土壌汚染が鳥や昆虫などに中長期的な影響を与えるとして「自然が元のように回復するには数十年かかる可能性がある」と危機感を示した。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200813/k10012564971000.html


サンマ船、省エネへ新装置 外洋出漁で導入増 荒波の抵抗低減→損傷防止も

 道東沖で始まったサンマ棒受け網漁で、船首に板状の新装置を取り付ける小・中型船が増えている。うねる波を切り裂いて水の抵抗を減らす効果があり、不漁で年々遠のく漁場へ向かう漁船の省エネ対策と船体損傷防止に一役買っている。
 新装置は、釧路管内厚岸町の造船業・運上船舶工業(運上賢逸社長)が2012年に取得した特許「波浪衝撃緩和装置」。船首下部にある球状突起「バルバスバウ」と船首上部の間に設置する板状の装置で、総トン数を増やすことなく簡単に溶接することができる。費用は19~29トンの船で150万円前後という。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/450260?rct=n_science


世界で急速に成長しているウィングスポーツ

 ウィングスポーツとは一言で言えば風を利用して水面や滑るスポーツ。厳密に言えば水面だけに限らず、陸上、雪上を滑ることも出来る。近年ではマウイ島出身の若き天才ウォーターマン、カイ・レニーがウィングフォイルで空を飛んだ映像が話題になったことがある。主にウィングサーフィン、ウィングフォイル(陸上、雪上、路面を滑るウィングボードもある)があり、競技では主にレースとフリースタイルに分かれている。ウィンドサーフィンと最も違う点はリグ(セイル)の部分。その名の通り、鳥の翼のような道具を手で持ち、風を探しながら水面を疾走する。海だけではなく、湖などでも可能なその手軽さ、習得の早さから世界で急速に成長しているウォータースポーツの一つと言われている。

https://www.surfnews.jp/contest/35449/


島で暮らしながら学ぶ離島留学が話題

 国土交通省はこのほど、令和3年度離島留学生の募集状況を取りまとめた。近年、小・中・高校生が自然豊かで伝統文化の残る離島で暮らしながら学ぶ「離島留学」を実施する学校が増加傾向にあり、希望者向けの説明会や体験入学を実施している学校のリストを作成。離島留学の推進を通じた離島活性化をはかる。
 来年度、離島留学を募集する地域は、北海道の礼文島や東京の八丈島、島根県の隠岐諸島、長崎県の五島列島、鹿児島のトカラ列島や奄美群島など全国51島におよぶ。
 受入体制は4種類ある。島の里親のもとから通学する「里親型」、島の寮などから通う「合宿型」、親子で島に移住する「親子型」、島の祖父母宅から通学する「孫もどし型」があり、島ごとに採用している体制は異なる。説明会は学校によってさまざまで、現地での見学会や体験宿泊を行うところがあるほか、オンライン説明会を開催する学校もある。希望日時に合わせて、見学を受け付ける場合もある。留学期間は、小・中学校は1年間が多いが、継続可能な学校や義務教育の期間中可能なところなど、長期期間の留学が可能な場合もある。高校は3年間のところが大半を占める。具体的な受け入れの可否や詳細については、それぞれの学校の問い合わせ先まで。国土交通省ホームページで離島留学募集地域一覧や、離島留学希望者向け説明会・体験入学などの詳細を公開している。

http://www.ryoko-net.co.jp/?p=81603


浜松市、ビーチスポーツ施設拡充 「全国最大規模」計画

 浜松市が遠州灘海浜公園江之島地区(南区)で進めているビーチ・マリンスポーツの聖地構想で、市は8月24日、国際、全国レベルの競技を呼び込む「大会誘致ゾーン」の整備基本計画の概要を明らかにした。ビーチバレーやビーチサッカーなどを念頭に、1700席の常設観客スタンドを備えたセンターコートとサブコート2面を設ける。
 同日の市議会市民文教委員会で、2024年7月の供用開始を目指す方針を説明した。市は「全国最大規模のビーチスポーツ施設になる」と強調。使い勝手のいい施設になるよう各競技団体に意見を聞き、詳細な施設設計に生かす。 敷地内には昨年8月にオープンした江之島ビーチコート(縦40メートル、横32メートル)があり、これを拡張する。来年2月から基本設計に入り、敷地内に残っている廃止済み競技用50メートルプールなどを同10月から解体し、23年4月に本体工事に着手する。

https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/800977.html


日本チームに2020年ストックホルム青少年水大賞

 日本の松橋大希さんと宮木琢愛さんが土壌侵食を防止する新手法で名誉ある2020年のストックホルム青少年水大賞を受賞した。スウェーデンの王位継承順位1位のビクトリア王女が8月25日、World Water Week At Home(世界水週間アットホーム)での授賞式で発表した。
 ストックホルム青少年水大賞は、15歳から20歳の学生が水に関する重要な問題の解決策を提案する国際コンクールである。松橋大希さんと宮木琢愛さんは土を固める伝統的な日本の技術である三和土(たたき)を利用して、土壌の流失を制御し、食料生産を増やす方法を開発した。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/200826/prl2008261455107-n1.htm


コロナ禍でインターハイ・ヨット競技が中止
JOCジュニアオリンピックカップ(ユース部門)を開催


 例年8月中旬に和歌山県・和歌山セーリングセンターで実施されているインターハイ・ヨット競技。4月末にインターハイ全競技の中止が決定し、今年はインターハイと同日程で、JOCジュニアオリンピックカップを実施した。同カップは通常5月の大型連休に開催されているが、これもコロナ禍で延期となっていた。420級オープン、同女子、レーザーラジアル級男子、同女子に、合わせて105艇がエントリーした。
 

下松・栽培漁業センターの来場者が1万人 コロナ禍の中、年間目標を5カ月で突破

 4月1日にリニューアルした「下松市栽培漁業センター」が8月31日、来場者数1万人を突破した。「笠戸ひらめ」や「笠戸とらふぐ」の養殖、オニオコゼ、キジハタ、マコガレイなど12魚種の育成、稚魚の放流を行っている同施設。新たな魚種の種苗生産と生産尾数の増加を目的に「新種苗棟」を整備し、笠戸島の新たな観光施設として日本最大規模のタッチングプールや調理室などを併設し、4月1日から一般に開放してきた。
 リニューアルオープンして間もない4月6日から新型コロナウイルスの影響で約1カ月半にわたり休館したが、再開後、県内の新観光スポットとしてメディアに取り上げられた効果もあり、6月下旬には1日600人近くが来場する日もあったという。8月になって気温が高くなるにつれ、気軽に水遊びできる場としてリピーターも多く訪れ、年間目標であった来場者数1万人を約5カ月で突破した。

https://shunan.keizai.biz/headline/896/


【9月】

燃料電池船でCO2ゼロに 国内初、日本郵船などが実験

 日本郵船は9月1日、川崎重工業や東芝エネルギーシステムズ(川崎市)などと共同で、高出力燃料電池を搭載した商用船の実用化に向けた実証実験を始めると発表した。燃料に水素を活用し、二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする。こうした実証実験は国内初という。
 船舶用燃料電池を開発し、2024年に定員100人程度の中型観光船として実験船を就航させて25年2月まで横浜港を拠点に運航する。実験結果を受け、貨物船を含む小型内航船への導入の可能性を探る。
 ENEOSも参加し、船舶用の水素ステーションを開発する。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090100494&g=eco


3億年前からサンゴ発光 現代の種に継承、名古屋大

 サンゴの祖先は、3億年以上前に出現した時点で光る能力があったと、名古屋大と米モントレー湾水族館研究所の共同研究チームが発表した。現代の深海にすむ光るサンゴやイソギンチャク計10種を詳しく調べた成果。9月2日までに米科学誌に掲載された。
 サンゴやイソギンチャクの仲間は世界に約7500種おり、約40種は光ることが知られている。今回の研究で、サンゴの祖先に光る能力があったことが分かり、現代の海でも新たに光る種が見つかる可能性が高まった。
 名古屋大の別所学特任助教(発光生物学)は「捕食者に襲われた時に、さらに捕食者を食べる生物を呼ぶために光るのではないか」と話す。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/456341?rct=n_science


世界最大のサンゴ礁に海中美術館 オーストラリア、保護や復元訴え

 オーストラリア北東部沖にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフにこのほど海中美術館がオープンした。気候変動に伴う海水温上昇の影響による白化現象などで成長率低下が報告されているサンゴの保護や復元の重要性を訴えるのが目的で、世界的に有名な英彫刻家ジェイソン・デカイレス・テイラー氏の作品が展示されている。
 海中美術館は北東部タウンズビルの沖約80キロにあり、8月1日にオープン。水深約18mの海底にサンゴの温室などの建造物や植物のモニュメントのほか「サンゴの守護者」として人を模した彫刻20体が展示され、ダイビングをしながら鑑賞できる。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/457829


レオナルド・ディカプリオ製作総指揮の環境ドキュメンタリー
「プラスチックの海」公開


 レオナルド・ディカプリオが製作総指揮に名を連ねたドキュメンタリー「A PLASTIC OCEAN」(原題)が、「プラスチックの海」の邦題で、11月13日に公開された。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられ、海洋汚染を引き起こしているという海洋プラスチック問題に焦点を当てる。
 世界70カ国以上で1200回以上にわたり上映され、短縮版が国連総会でプレミア上映された話題作。2016年に公開され、15以上の賞を獲得した。本作で描かれるのは、多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす海洋プラスチック問題。海に捨てられたプラスチックの大半は海底に沈み、海面や海中を漂うものも永久に分解されず、5ミリ以下の“マイクロプラスチック”となって、食物連鎖の一部になる。そして海、プランクトン、クジラや海鳥などの海洋生物、人体に多大な影響を及ぼしている。

https://eiga.com/news/20200909/7/


東京パラ内定・瀬立V パラカヌー・スプリント日本選手権

 パラカヌー・スプリントの日本選手権は9月13日、石川県の小松市木場潟カヌー競技場で各種目の200メートル決勝が行われ、女子カヤックシングル(運動機能障害KL1)は東京パラリンピック代表に内定している瀬立モニカ(江東区協会)が優勝した。
 この大会は東京パラリンピック予選を兼ねて来年5月にハンガリーで行われるワールドカップ(W杯)代表の1次選考会も兼ね、男子カヤックシングル(同KL3)と男子バーシングル(同VL3)で2冠を達成した今井航一(コロプラ)らが代表入りに前進した。

https://r.nikkei.com/article/DGXLSSXK00264_T10C20A9000000?s=6


東電、防潮堤新設計画を説明 福島第1原発、海抜15mに

 東京電力は9月14日、日本海溝沿いの地震による津波に備えた福島第1原発の防潮堤新設計画を公表した。内閣府の有識者委員会が4月、地震発生が切迫していると評価したことを踏まえた対応。1~4号機の海側にある既存の防潮堤を増強し、全長600m、海抜13~15mにする。廃炉対策を検討する同日の原子力規制委員会の会合で説明した。
 新たな防潮堤は、政府の地震調査委員会が17年に切迫性が高まっていると評価した千島海溝沿いの地震による津波を想定し、現在建設を進めている海抜11mの防潮堤を補強。20センチの厚さを5mにした上で、13~15mに高くする。23年度の完成を目指す。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/632323


フリーダイビングで世界新記録 水深112m 仏選手

 ギリシャ・カラマタ(Kalamata)で9月15日、フリーダイビング(水中で呼吸をするための装置を持たず、一呼吸で到達できる距離や深さを競う競技)の国際大会が開催された。フランスのアルノー・ジェラルド(Arnaud Jerald)選手は、どれだけ深く潜れるのかを競う種目の一つ、コンスタントウェイト・バイフィン(CWT Bi-fin)で、深さ112メートルまで潜り、世界新記録を樹立した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/de315989acedceeeb26842eccaf3e624825d50cd


第1回 e-Sailing Japan Cup 開催

 日本初のeセーリングの大会が、JSAF後援のもと開催された。エントリーは100名を超え、参加者はそれぞれ自宅などのPCからアクセスし、世界各国に普及しているeセーリングソフト「バーチャルレガッタインショア」で対戦。レースで使用された艇種は49er級、レーザー級、J/70級、F50級で、フリートレースを実施した。優勝したのは東京都立大学体育会ヨット部の木暮俊貴さん。

 
ゴアテックスの生みの親、ボブ・ゴア氏永眠

 1969年10月に誕生した高機能繊維ゴアテックスは、防水性と通気・透湿性という相反する機能を備えていることから、宇宙服から外科手術における代用血管まで、あらゆる分野で利用されており、特に、アウトドア用の高機能スポーツウエアの素材として広く知られている。このゴアテックスを開発したボブ・ゴア氏が、闘病の末、9月17日に亡くなった。享年83。
 

沖に流されたサップボード 女性2人あわや ジェットスキーと漁船が救助

 沖縄県警嘉手納署は9月16日、9月8月に読谷村瀬名波の海上であった水難事故でニライ消防本部と一緒に救助活動に当たったとして、読谷村の仲里武晃さん、嘉手納町の伊禮薫さん、恩納村の棚原楓雅さんの3人に感謝状を贈呈した。同署によると8月10日、読谷村瀬名波の海上で女性2人が乗っていたサップボードが引き潮により沖合に流される事故が発生。仲里さん、伊禮さんはジェットスキーで、棚原さんは漁船で現場に向かい救助した。女性はけがはなく、救急搬送はしていないという。同署は「迅速に対応してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだ」とコメントした。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/636319


【10月】

スズキ、船外機で海洋プラ回収 世界初、将来的には標準装備化も
 
 スズキは10月1日、海洋汚染の原因となる微細なマイクロプラスチックについて、ボートの船外機に取り付け可能な回収装置を世界で初めて開発したと発表した。来年にも船外機のオプション用品として発売し、将来的には標準装備にすることも計画している。
 船外機は、エンジンを冷却するため水面付近から大量の水をくみ上げる。この水を戻す際に、回収装置のフィルターでマイクロプラスチックなどの細かいごみを回収する仕組み。
 装置を取り付けてもボートの走行性能には影響しないという。既に国内外の海や湖で実証実験を進めており、製品化に向けて改良を重ねる。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/466193


サンマ漁場のイワシが人気 秋本番で脂乗りも良好

 不漁に見舞われているサンマに代わって、北海道や三陸の各産地ではマイワシの水揚げが本格化している。冬に備えて脂の乗った上質な魚も増えており、首都圏の小売店などで人気が高まっている。 例年ならサンマ漁で沸き立つ釧路市や根室市沖の道東漁場ではこの時期、巻き網漁船などによるマイワシ漁が主役となっている。サンマと同様に道東各港のほか、青森や岩手、宮城など三陸各県の港にも幅広く水揚げされている。 9月のこうした三陸各港の道東産マイワシの水揚げ量は、前年をやや上回る約7400トン。同時期のサンマのほぼ7倍強に相当する量だった。10月に入っても好調で、2日は三陸各港で計1200トンを水揚げする大豊漁となった。今年のイワシは12センチ前後の中型サイズが中心で、例年よりやや小ぶりだが「水温が低い海の魚だけにしっかり脂が乗っている」と東京・豊洲市場(江東区)の卸会社。卸値も豊漁だった昨年並みの安値で推移している。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100300151&g=eco


サンマ、いまだ姿見せず ワースト記録更新 女川魚市場

 女川魚市場へのサンマの初水揚げが大幅に遅れている。記録的な不漁で10月5日まで入港がなく、最も遅い昨年10月5日のワースト記録を更新。全国有数の水揚げを誇り、町にとって主力のサンマは製氷や運送、冷蔵冷凍など裾野が広く、経済的な打撃は計り知れない。関係者は「主役の不在」にやきもきする一方、初水揚げの遅れの影響を案じる。魚市場の初水揚げは2016年が9月5日で、18年は8月28日と初めて8月中だった。17年はそれまで最も遅かった11年と13年の9月12日を8日間上回る9月20日。19年は17年より約2週間も遅く、記録が残る40年間で初めて10月にずれ込んだ。今年は昨年以上の不振にあえいでいる。各漁船からは「漁場が遠い上に群れが見られず、操業もできない」との声が相次ぐ。

kahoku.co.jp/special/spe1000/20201006_20.html


福島第1原発の処理水処分、年内に一本化 海洋放出を軸に政府調整

 東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り、政府が年内に処分方法を一本化する方向で最終調整に入ったことが10月8日、関係者への取材で分かった。複数の選択肢から海洋放出に絞り込み、風評被害対策の具体化や安全性の周知徹底を進める。事故直後に顕在化した汚染水問題は、10年目に入り最大の局面を迎える。
 関係者によると江島潔経済産業副大臣が9月末、いわき市内で福島県内の漁業団体幹部と非公開で面会し、今後について意見を交わした。26日には菅義偉首相が第1原発を視察後、取材に「できるだけ早く処分方針を決めたい」と早期決着を図る考えを示していた。
 海洋放出には、漁業者や県内の市町村から強い反発がある。政府は関係者と意見を擦り合わせ、処分方法を絞り込んだ後も1年以上かけ、漁業者や国民に理解を求めていくとみられる。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202010/20201009_61029.html


Japan SailGP Teamとユースアカデミー・オフィシャルパートナー契約を締結

 和歌山県のIR事業公募へ参加するマカオ本拠の総合エンターテインメント企業「サンシティグループ」は県内の芸術、スポーツ活動を応援する「WAKAYAMA ACTIVATION PROGRAM」の第2弾として、Japan Sail GP Teamとユースアカデミー・オフィシャルパートナー契約を締結した。
 「Japan Sail GP Team U-20フォイリング・キャンプin和歌山 byサンシティグループ」と題し、若手育成の強化アカデミー開催に協賛する。10月10日、11日にはIR候補地の和歌山マリーナシティで海洋保護活動に関するレクチャーを開催し、海上トレーニング、ビーチの清掃活動も行なった。サンシティグループはIR施設をつくるだけではなく「木の国・水の国」と言われる和歌山の豊かな自然の魅力を世界へ発信することを理念に掲げている。また和歌山で育った次世代のアスリートが世界で活躍することが地域活性化の実現につながると考え、そのひとつとして「Sail GP」日本チームとともに「セーリングの聖地・和歌山」の実現を目指す。

https://www.asgam.jp/index.php/2020/10/13/suncity-group-signs-youth-academy-official-partner-deal-with-japan-sailgp-team-jp/


海遊びと船遊びの総合サイト「舵オンライン(KAZI online)」オープン!

 月刊『Kazi』、月刊『ボート倶楽部』を刊行する舵社が、10月12日に「KAZI online(舵オンライン)」を開設。「KAZI online」は船遊びに関する情報ウェブサイト。ヨット、ボート、ボート釣り、クルージング、ボート免許、カヌーなど、プレジャーボートや海に関するさまざまなニュースを、タイムリーにお届けする。
 『Kazi』が創刊したのは1932年のこと。2020年6月号で通巻1000号を迎え、ヨット&モーターボートに関するありとあらゆることをお伝えしてきました。その後、1998年にボート&ボートフィッシングの雑誌『ボート倶楽部』を、2005年に海のライフスタイルマガジン『Sea Dream』を、2010年にカヌー&カヤック専門誌『CANOE WORLD』を創刊した。
 それらの雑誌は今も号を重ねていますが、限りある誌面のため記事掲載を見送らざるをえなかったり、月刊や季刊という発行サイクルの制約上、旬なニュースを即座に発信できないジレンマがありました。そういった雑誌や書籍に載せきれなかった話題のほか、船遊び愛好家の方々に有益な情報の数々をタイムリーにお届けしたく、この「KAZIonline」を開設した。
 まずはプレジャーボーティングに関するニュース&トピックスサイトとして発進するが、今後、舵社が保有するデータベースやノウハウを活用して、ベテランの方から初心者、入門者の方まで満足していただける、船遊び、海遊びの総合サイトを目指す。

https://www.value-press.com/pressrelease/255567


海底の泥にも多様な微生物 海洋機構、世界40地点調査

 太陽光が届かず食べ物の乏しい海底の泥の中に、地上や海水中に匹敵する多様な微生物が生きていることが分かったと、海洋研究開発機構や兵庫県立大などのチームが10月19日付で米科学アカデミー紀要電子版に発表した。世界40地点で採取した泥に含まれるDNAを解析し推計すると、最大で細菌が約250万種、古細菌が約60万種となった。
 微生物の死骸に含まれるタンパク質を食べたり、生命活動のスピードを落としたりと工夫して生き延び、多様さを増してきた可能性もあるが、実態は不明。海洋機構の星野辰彦主任研究員は「調査地点を増やし、進化の過程を解明したい」とした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/62918


東大発「イノカ」と東工大発「aiwell」が海の環境保全達成に向け共同プロジェクトを開始

 「環境移送技術」の研究開発・社会実装を推進する東大発スタートアップ企業「イノカ」と、タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の汎用化・社会実装を進めている東工大発スタートアップ企業 「aiwell」(アイウェル)は10月20日、海洋環境を保護するための共同事業を開始すると発表した。
海洋環境を熟知したイノカと、タンパク質解析のプロであるaiwellがタッグとが組むことで、海のコンディション管理を行い、SDGsの目標14「海の豊さを守ろう」を達成すべく、今後様々なプロジェクトを遂行する。
両社は、見た目だけでは決して判断がつかない海洋環境の実態を、タンパク質レベルで解明し、改善・保全する取り組みを順次展開。
一定の成果が出た後は、現状汚水を海に排出するしか方法のない化学工場やサンゴ礁を傷つけてしまうといわれている化粧品を開発している企業に向けて、海洋環境を守る仕組みづくりを共有。ともに海の環境を守り、企業イメージの向上に貢献していければと考えているという。
海の課題を「AIプロテオミクス」で解決し、海の豊かさを未来永劫守るため、イノカとaiwellはプロジェクトを開始。そしてこのモデルを日本全国・世界へ展開し、SDGsの達成を世界に向けて発信するとしている。

https://port.creww.me/innovation/67288


ボート免許の取得者が増加中/4~9月で前年比113%

 小型船舶操縦士免許の新規取得者が増えている。日本海洋レジャー安全・振興協会の集計によると、2020年4~9月の新規取得者数の累計が、昨年同時期の37,018人から41,803人と約113%にアップしている(1級、2級、湖川、特殊の合計/9月の数字は速報値)。
 現場の話でも、小社のスタッフが取材で訪れた免許教室を開講している某マリーナでは、年内はすべての講習が予約で埋まっているとのこと。学科講習をオンラインで受講できるヤマハボート免許教室の「スマ免」への申し込みも好調と聞く。
 取得者の数が増えている理由は、コロナ禍の影響で、密になりにくい海でボート&ヨット遊びがしたいという人が増えた? 特別定額給付金のおかげ?……真相は今後の分析を待たなければならないが、何はともあれ、プレジャーボーティングに興味をもってくれる人が増えているのは朗報である。

https://www.kazi-online.com/articles/boat_license


海鳥エトピリカ、減少止まらず
数つがいに、保護団体「手遅れ」

 オレンジ色の大きなくちばしで知られる海鳥エトピリカは生息数減少に歯止めがかからず、環境省によるとロシアが実効支配する北方領土を除くと、北海道根室市の無人島のユルリとモユルリで数組のつがいが確認されるだけとなっている。同省のレッドリストで絶滅危惧種とされ保護活動が行われているが、保護団体からは「もはや手遅れ」との声が上がる。
 生息域は北太平洋沿岸に広く分布しているが、国内では1970年代から生息数が激減し始めた。北海道大は調査で、2015年時点で1980年比87%減と推定する。
 営巣地だった浜中町・小島では2008年を最後に繁殖が確認できなくなった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3220ee5f6efb44b9e669c30bec529afbc406a677


2024年パリ五輪サーフィン会場タヒチ・チョープーの地元住民が環境破壊を懸念

 東京オリンピックの次の大会、2024年パリオリンピックでもサーフィンが種目として承認され、その会場がタヒチのチョープーに決定したが、ここにきてチョープーの住民がオリンピック開催に伴う、道路や橋、宿泊施設など多くのインフラ整備や観光開発について環境への影響を懸念し、意思決定段階に加わりたいと主張している。
 住民は「MATA ARA IA TEAHUPOO 2024」というグループを結成、オリンピック開催について公的機関からの透明性の欠如、ゲーム開催に必要なインフラについて相談を受けていないことを主張している。

https://www.surfnews.jp/news_topics/news/37589/


沖縄上半期の観光客81%減 コロナ直撃「依然として厳しい状況」

 県文化観光スポーツ部は10月26日、新型コロナウイルスの影響で2020年度上半期(4~9月)の入域観光客数が前年同期比81・8%(437万5500人)減の97万3100人だったと発表した。前年同期からの減少数、減少率は過去最大。外国人客はゼロだった。外国人客が100%減るのは日本復帰後、初めて。9月単月は、前年同月比71・9%(58万1700人)減の22万7600人だった。渡久地一浩部長は「10月から年末にかけて航空路線の予約状況に改善が見られるが、減便や運休もあり、感染状況次第では依然として厳しい状況が予想される」との見通しを示した。
 上半期トータルの減少数は外国客が162万1500人、国内客は275万4千人(73・9%減)。4月から5月にかけて、国・県の緊急事態宣言による移動自粛要請があったことで、需要が大幅に落ち込んだ。月別の減少幅は5月の94・7%が最大。4月の90・9%減が続いた。
 県は8~9月上旬にも2度目の緊急事態宣言を発出。来県自粛は呼び掛けなかったが、旅行や移動を控える動きは強まり、観光客数の回復にはつながらなかった。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/654031


「海の花束」が大量死 白い骨格むき出し、環境省調査へ

 山口県周防大島町地家室(じかむろ)沖で、ニホンアワサンゴが大量に死滅しているのが見つかった。地家室沖は国内最大級のニホンアワサンゴの群生地で、9月上旬に繁殖期を迎えたばかり。環境省は年内をめどに、専門家らと現状を把握するための調査に乗り出したいとしている。ニホンアワサンゴは「海の花束」とも呼ばれる。15年ほど観察を続けてきたNPO法人「自然と釣りのネットワーク」理事の藤本正明さんが、9月下旬から10月上旬にかけて死滅を確認した。約3千平方メートルある群生地の全体にわたり、白い骨格がむき出しになった個体が見られたという。藤本さんは「目視では全体の7割ほどだった。繁殖期に水温が上がったり下がったりして、ストレスを与えたのでは」と話している。群生地は、環境省が指定した瀬戸内海国立公園の海域公園地区に含まれている。

https://www.asahi.com/articles/ASNBY72TBNBVTZNB009.html


志摩自然学校に修学旅行94校7000人 コロナで行き先変更、シーカヤック楽しむ

 志摩自然学校(志摩市大王町波切、TEL 0599-72-1733)を修学旅行先として選ぶ学校が現在、増加している。8月~10月で94校7086人が利用した。 今年開校15周年を迎えた志摩自然学校は、伊勢志摩国立公園の中央に位置するともやま公園、次郎六郎海岸を拠点に、シーカヤックや磯観察など自然体験プログラムが楽しめる施設。入り組んだ海岸線のリアス海岸と大小の島々を巡るシーカヤックツアーは、波静かな英虞湾(あごわん)の環境を生かしたプログラムとして人気が高い。
 今期は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から修学旅行の行き先に野外活動を取り入れる学校が増加。三重県内の学校が県内南勢エリアに目的地を変更したことなどが増加の要因となった。
 4月~7月の予約は緊急事態宣言による外出自粛が影響し団体予約はゼロだったが、8月は2校96人(昨年=4校268人)、9月は32校2684人(同=9校478人)、10月は60校4306人(同=19校1170人)が利用、11月は現在26校1723人(同=1校88人)が予約しているという。12月は1校97人の予約と3校が検討中(同=1校68人)。8月~10月の実績で94校7086人、12月までの予約を入れると121校8906人がシーカヤックなどで伊勢志摩の自然を楽しむことになる。

https://iseshima.keizai.biz/headline/3507/


函館空襲で沈没「第四青函丸」の歴史を冊子にした浅利さんに注目

 「函館空襲を記録する会」の代表を務める、渡島管内七飯町在住の浅利政俊さん(89)が10月、1945年(昭和20年)7月の函館空襲で沈没した青函連絡船「第四青函丸」についてまとめた冊子を発行した。犠牲者54人のうち、住所が不明だった3人の身元を明らかにし、戦後75年の節目を迎えた遺族の回想記などを盛り込んだ。浅利さんは「資料を一から洗い直した。地元の戦災史を見つめ直すきっかけになれば」と話す。冊子は「青函連絡船第四青函丸戦災の歴史 戦後75年 資料と証言」と題し、A4判約80ページで30部印刷した。同会は調査、記録、慰霊、伝承―の四つを活動の柱に据え、浅利さんは20年ほど前から毎年、函館空襲に関する冊子を刊行してきた。戦後75年の今年は、青函連絡船12隻のうち、唯一非武装だった第四青函丸を主題にした。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/476601


臼井壯太朗さんがクロマグロ漁で世界初「海のエコラベル」取得 

 臼井壯太朗(うすい・そうたろう)さんは1882年(明治15年)創業という、宮城県気仙沼市の老舗遠洋マグロ漁業会社の5代目社長だ。国際機関、海洋管理協議会(MSC)による「海のエコラベル」を東大西洋のクロマグロ漁で取得した。資源管理に配慮して漁獲されたと認めた水産物に青い魚のデザインのマークを付けて売ることができる。絶滅も懸念されるクロマグロでの取得は世界初。国際的にも注目される。 「世界各地で乱獲や違法な漁業が横行して、取れる魚が減っている。おいしいマグロと日本の遠洋マグロはえ縄漁を次世代に伝えるには資源管理に真剣に取り組む以外に道はない」 生まれ故郷の気仙沼市は東日本大震災で大きな被害を受けた。復興の中で思い立った国際認証取得だったが、MSCの要求は厳しく、多大なコストと手間がかかる。「自分のやっていることには自信があったので、どうせなら難しい世界標準を取ろうと思った」。予備審査から取得まで3年余。環境保護団体からの「認証を与えるのは時期尚早だ」との異議申し立てを最終段階でクリアし、取得にこぎ着けた。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/466810


2023年の自律航行実現を目指すAIクルーザー「X40 Concept」を発表

 ロボットクリエーターの高橋智隆氏らが参画するスタートアップ企業Marine Xは、異なる業界から新たなテクノロジーを取り入れ、応用することで、水上モビリティの体験を「より安全に、快適に、楽しく」することを目指している。そんな同社では、独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載したAIクルーザー「X40 Concept」を発表した。X40は、高橋氏がこれまで手掛けたロボットを彷彿させる曲線を多用したスタイルが印象的な、船外機2基掛け艇。一方、搭載されるポラリスは、画像認識AIを活用することで水上の航行可能エリアと障害物を検知し、その方角とおおよその距離を操船者に知らせるシステムで、将来的には自律航行システムへのアップグレードを目指している。
 

【11月】

2020全日本インカレ最終日/早稲田が完全優勝!

 大会最終日となる11月3日の和歌山は、朝から秋晴れの空が広がり、約10ノット程度の北寄りの風が吹く絶好のヨットレース日和となった。ただ、レース海面に漁船が操業していたのと、風向が定まらなかったこともあり、470級が予定時刻より40分ほど遅れてスタートした。
 一方、スナイプ級はゼネラルリコールを繰り返しているうちに風速が落ち、何度かスタートの仕切り直しをしているうちに470級から遅れること約1時間でようやく第6レースのスタートが切られた。このことで、スナイプ級の第7レースは実施が不可能となり(最終日のレースは12:30以降は行わない規定がある)、1レースだけの最終日となった。
 慶應義塾大学が首位に立っていた470級は、第6レースでも慶應が上位をまとまって走り、2位につけた早稲田大学を引き離すかに思われたのだが……上位集団が風下の第3マークに到達する頃に風が落ち始め、きわめてガスティーなコンディションとなった。そこまでシングル後半あたりでまとまって走っていた慶應だったが、第4レグのアップウインドコースで風のシフトをつかみそこね、3艇とも順位を大きく崩してしまった。
 反対に、それまでは総合優勝狙いで安全運転的なレース運びをしていた早稲田が、シフトを利用してジャンプアップ。続く第7レースでは、勢いづいた早稲田がアグレッシブなコース展開を取り、最後の最後で慶應を逆転してのクラス優勝。初日から手堅く首位を堅持していた慶應だったが、土俵際で最大のライバルにうっちゃられる形となってしまった。
 一方、初日の1-2-3フィニッシュでスナイプ級の首位に立ち、その後も圧倒的な強さで首位に居座り続けた早稲田のスナイプは、最終日も付け入る隙を見せることなく、見事な走りでクラス優勝を成し遂げた。
 その結果、早稲田大学が2年ぶりの総合優勝を、6年ぶりの両クラス完全優勝という形で成し遂げた。

https://www.kazi-online.com/articles/college20203


海洋冒険家の白石康次郎さんの「バンデ・グロープ」再挑戦がスタート

 世界一周が終わるまでは誰の手も借りず、途中で港に寄ることも、燃料や食料を補給することもできない。ルールを破れば即失格。そんな4年に1度のヨットレース「バンデ・グロープ」が、11月8日にフランス西部で始まる。 欧州で抜群の人気を誇り、最も過酷とも言われるレースにアジアからただ一人出場するのが、海洋冒険家の白石康次郎さん(53)。「とにかく精いっぱい走って、完走したい」と明確な目標を掲げて臨む。出場は2度目。2016年の前回は、中盤の南アフリカ・ケープタウン沖でマストが折れ、無念のリタイア。「涙も枯れ果てた」と打ちひしがれた。だが、心までは折れなかった。工作機械大手のDMG森精機(名古屋市)が18年に立ち上げたチームに参加し、再挑戦への準備を進めてきた。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110400186&g=spo


台風上陸なし、12年ぶり

 2019年には複数が上陸し、甚大な被害をもたらした台風が2020年は一つも上陸しないことになる見通し。このまま行けば2008年以来、12年ぶりのゼロとなる。日本から遠く離れたインド洋の海面水温の状況や太平洋高気圧が張り出すタイミングなど、気象庁は「さまざまな偶然が重なった結果」とみている。気象庁によると、1981~2010年の平均(平年値)で、台風は年間25.6個発生し、そのうち2.7個が上陸している。51年の統計開始以降、上陸数がゼロだったのは84年、86年、00年、08年の4回。過去に11月以降に上陸した台風は90年の1個だけで、今年は5回目の上陸ゼロとなる可能性が高まっている。
 

堀江謙一さんの〈マーメイド〉が「ふね遺産」第26号に認定

 2016年にスタートした日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」は、歴史的価値のある「ふね」関連の遺産を次世代に伝える事業。その第4回にて、1962年に世界初となる単独太平洋横断航海を成し遂げた堀江謙一さんの〈マーメイド〉が、「ふね遺産」第26号として認定された。横山 晃さん設計の19ft JOG(Junior Ocean Group)キングフィッシャーを、堀江さんが自ら建造した〈マーメイド〉は、当時、一般的にはディンギー建造に用いられていた合板を使用。この艇で太平洋横断を成し遂げたことで、船型、合板ともに優れた外洋航行性が証明されたこと、そして、その実艇が現在もサンフランシスコ海事博物館に保存されており、その技術的、歴史的、社会的意義を伝え続けていることが認定理由となった。

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