マリンジャーナリスト会議では、競技スポーツ、海に関するユニークな活動、学術的研究、安全普及、環境保護、ボランティアなど、広範な「海洋レジャー/文化の普及」活動に携わってきた人々、団体の中から、顕著な活動をされてきた方々を「MJC マリン賞」として表彰しています。このほど、その「MJCマリン賞2024」について下記の通り決定いたしましたのでお知らせいたします。
なお表彰式は、2024 年3月23日(土)16時10分より「ジャパンインターナショナルボートショー2024」パシフィコ横浜会場(神奈川県横浜市)にて行います。
●MJCマリン賞2024大賞
加山雄三さん
〈海を愛する歌手・俳優、音楽家として60年以上にわたり活躍〉
●MJCマリン賞2024
尾崎香代さん
〈日本人女性として2人目となる単独世界一周航海〉
中村成さん
〈最年少で水上スキー全日本優勝/トリック競技で19年ぶりの日本記録〉
丹羽巧さん
〈2023年セーリング世界選手権パラ種目でアジア勢初の銀メダル〉
■授賞内容と授賞理由について
●MJCマリン賞2024大賞 (1名)
加山雄三さん
〈海を愛する歌手・俳優、音楽家として60年以上にわたり活躍〉
「若大将」のニックネームで幅広い世代の人々に親しまれてきた加山雄三さん。1961年、『夜の太陽』で歌手デビュー。同年、「大学の若大将」を皮切りに、代表作となる映画「若大将シリーズ」17作品に出演した。小学校時代の家庭教師の影響で船への情熱が高まり、昭和39年には愛艇「光進丸」を建造。1982年には自ら設計した3代目となる光進丸を建造した。海を愛する歌手・俳優、音楽家、さらに画家として、60年以上にわたって活動しながら、国民に海のロマンとその魅力を発信しつづけてきた。
●MJCマリン賞(3名)
尾崎香代さん
〈日本人女性として2人目となる単独世界一周航海〉
オーストラリア在住の尾崎香代さんは、2022年6月15日に、オーストラリア・ブリスベンを出発。8月にダーウィンを発ってから、ノンストップで南アフリカのリチャーズ・ベイまで、52日間を走り続け、要所で寄港しながら、西回りで地球を一周し、2023年11月7日にブリスベンに帰港した。日本人女性による単独世界一周は、1991〜1992年にかけて無帰港で達成した今給黎教子さん以来、31年ぶり、二人目。
中村成さん
〈最年少で水上スキー全日本優勝/トリック競技で19年ぶりの日本記録〉
中村成さんは大分県立中津南高等学校・耶馬溪校の2年生、2023年11月に千葉県君津市で開催された第69回桂宮杯全日本水上スキー選手権大会において、過去最年少で総合優勝を果たした。全日本選手権大会は、スラローム、トリック、ジャンプの3競技が行われ、オープンクラスにおいては3種目合計の総合優勝者に桂宮杯の栄誉が贈呈される。その3種目の中で、中村成さんが特に得意とするトリック競技では5,850点の高得点、19年ぶりに日本記録を更新(これまで5,810点)した。
丹羽巧さん
〈2023年セーリング世界選手権パラ種目でアジア勢初の銀メダル〉
丹羽巧さんは、オランダ・ハーグで開催された「セーリング世界選手権大会」のパラ種目・男子ハンザ303級で、日本人パラセーラーとしては過去最高順位となる銀メダルを獲得。1995年生まれの丹羽さんは、高校からヨット部で活躍。関東FJ級選で優勝するなどの活躍をした。しかし、事故に合い右足下腿切断。その後、障害のレベルに関係なく、健常者とも勝負できる競技「障がい者セーリング」に興味を持ち、世界選手権でメダルを取ること、そして、日本の障がい者にセーリングに興味を持ってもらうことを目標に活動を続けてきた。
【MJCマリン賞について】
■主催:マリンジャーナリスト会議(MJC)
■賞および表彰:各受賞者に対し表彰状および盾、副賞を進呈
●MJCマリン大賞
ジャンルを問わず、マリンスポーツ・レジャーの振興、発展、安全普及に貢献し、マリン賞にもっともふさわしい個人および団体を対象とした賞です。
●MJCマリン賞
マリンレジャー、マリンスポーツにおいて著しい、あるいはユニークな成績や記録に関する分野、マリンレジャーの健全な普及と振興、生活、文化、芸術などに関する分野、海、川、湖にかかわる環境、安全思想の啓発等に関する分野から最高で3名(組)を選出。
■ 選考・発表・表彰:「マリンジャーナリスト会議」の会員が選考し、毎年開催されているジャパンインターナショナルボートショーのイベントステージにおいて表彰します。その後、MJC会員のマリン専門誌の誌面において掲載します。